2021年の注目の大学生投手のドラフト指名予想をしてみます。
大学生投手のドラフト上位候補
氏名 | 学校 | 投打 身体/体重 | 評価 |
---|---|---|---|
佐藤隼輔 | 筑波大 | 左左 181/80 | A |
山下輝 | 法政大 | 左左 187/83 | A |
三浦銀二 | 法政大 | 右右 175/80 | A- |
椋木蓮 | 東北福祉大 | 右右 179/71 | B+ |
ドラフト上位指名されそうな投手は4人。昨年はドラフト1位で早川投手、鈴木投手が指名されるなど左腕投手の人気は高く、実力ではその早川投手、鈴木投手にひけをとらなさそうな佐藤投手、山下投手が2位までには消えると予想される。
佐藤投手はバランスがよく、肩の可動域が広くて腕が隠れるフォームから伸びのある球を投げるのが特徴で、球速も150キロ台を出している。非常にスマートな感じを受ける投手で、4年では、チームを勝たせるんだというような気迫を込めた投球を見せることができれば、即戦力左腕として1位指名となる。
山下投手もフォームのバランスが良いが、上背もあり体重を乗せた球を投げ、力強さは佐藤投手を上回る。高校時から登板すれば注目を集めるものの、登板が少なかった投手だったが、大学でも2年までは登板がなかったが、昨年春のリーグ戦で2勝0敗とその力を見せた。昨年春のピッチングを今年春・秋に見せられれば、佐藤投手と並んでドラフト1位候補として12球団が迷うことになりそうだ。
三浦投手も高校時から高く評価され、低めに伸びる球が抜群。躍動感あるフォームでバランスよく体重を乗せて投げる球は快速球、真っ直ぐで空振りを奪える。大学2年までに8勝を挙げるなど実績十分だが、2年、3年の時に比べて1年時の方が良い球を投げていた印象がある。登板が多く、やや体のコンディションが気になるが、まずは1年時のような投球を見せ、秋にはその球で150キロを連発するようになれば、1位指名の声が上がるだろう。
椋木投手は軽く投げて150キロ台を連発し、最速153キロを記録する。フォームにやや迫力が欠けるものの、グッと伸びてきて詰まらされる感じ。投手が豊富な東北福祉大でリリーフが多いものの、先発としても実績があり、今年は先発としてどんな投球をするのか非常に楽しみ。
その他、ドラフトで指名されそうな大学生投手
氏名 | 学校 | 投打 身体/体重 | 評価 |
---|---|---|---|
鈴木勇斗 | 創価大 | 左左 173/84 | B |
小向直樹 | 共栄大 | 右右 185/75 | B |
森田晃介 | 慶応大 | 右右 176/76 | B+ |
綱脇慧 | 東北福祉大 | 右右 180/81 | B- |
高橋国杜 | 常磐大 | 右右 190/90 | B- |
古田島成龍 | 中央学院大 | 右右 174/81 | B |
山崎凪 | 中央学院大 | 右右 175/80 | B |
徳山壮磨 | 早稲田大 | 右右 183/82 | B- |
西垣雅矢 | 早稲田大 | 右右 184/83 | B- |
川端健斗 | 立教大 | 左左 174/65 | B- |
皆川喬涼 | 中央大 | 右右 180/82 | B |
森圭名 | 青山学院大 | 右右 174/80 | B |
黒原拓未 | 関西学院大 | 左左 173/77 | B+ |
北山亘基 | 京都産業大 | 右右 182/78 | B |
翁田大勢 | 関西国際大 | 右右 181/92 | B- |
隅田知一郎 | 西日本工業大 | 左左 172/66 | B |
左では創価大の鈴木勇斗投手が秋の関東選手権で150キロを越す速球を投げて大きくアピールし、今年春にリーグ戦で5勝0敗の投球をみせれば、ドラフト上位に入ってくる可能性がある。川端健斗投手は高校でU18代表入りし、力のある真っ直ぐとカーブが抜群だった。大学では1年時に挙げた3勝止まりだが、復活をして欲しい投手。西日本工業大の隅田知一郎投手も日本文理大を相手にリリーフでパーフェクトピッチングを見せるなど、相手を圧倒する投球を見せる。関西学院大の黒原拓未投手もタイプとしては同じで、昨秋はリリーフで佐藤投手と真っ向勝負をした。投げっぷりがよく150キロのえぐい球を投げる。
右では慶応大の森田晃介投手が小さなテイクバックも140キロ後半の速球を投げ、変化球も含めた総合力で東京六大学5勝を挙げている。慶応大は150キロの球の力で勝負する投手が続いていたが、実戦派の森田投手がどのように評価されるのか注目したい。早稲田大の徳山壮磨投手と西垣雅矢投手も、投げる球も大学トップクラスで評価は高いが、プロ入りとなるともう一つ決めてが欲しい。それが実績なのか、球の質なのか、どこでアピールをしてくるか。
西の本格派、北山亘基投手と翁田大勢投手も注目される。翁田投手は昨年に阪神2軍との試合で三振を奪う球を見せており、特にプロ2軍との試合が多く組まれる春先と夏前に、プロを相手に圧倒するような投球が見せられるか。
大きく飛び出してきそうなのは、共栄大の小向直樹投手。体も大きく足も腕も長い。それでバランスもよく、150キロ超の球を投げてくる。素材として十分で、秋にアピールも完了した。リーグ戦で創価大との戦いを制し、大学野球選手権にでも出てくれば、ドラフト上位候補に入ってくる。中央大の皆川喬涼投手も、高校3年時と大学1年時は、本格派投手としてプロに近い存在だった。しかし2年以降、ややフォームのバランスが悪くなり、球が思うようにコントロールされていない。伊藤優輔投手みたいに4年秋に復活しそうな感じもあるが、期待をして待ちたい。
指名順位予想
最後の2019年のドラフト候補と比較して、指名順位を予想してみる。
順位 | 2020年 | 2021年 |
1~2位 | 伊藤大海 苫小牧駒大(1位) 早川隆久 早稲田大(1位) 木澤尚文 慶応大(1位) 入江大生 明治大(1位) 鈴木昭汰 法政大(1位) 平内龍太 亜細亜大(1位) 山野太一 東北福祉大(2位) 森浦大輔 天理大(2位) 高田孝一 法政大(2位) 森博人 日本体育大(2位) 山崎伊織 東海大(2位) |
佐藤隼輔(1位予想) 山下輝(1位予想) 三浦銀二(2位予想) 椋木蓮(2位予想) |
3~4位 | 佐藤蓮 上武大(3位) 大道温貴 八戸学院大(3位) 中川颯 立教大(4位) 内間拓馬 亜細亜大(4位) 河村説人 星槎道都大(4位) |
鈴木勇斗 小向直樹 森圭名 黒原拓未 隅田知一郎 川端健斗 |
5位以下 | 村上頌樹 東洋大 大曲錬 福岡大準硬式 山本一輝 中京大 |
森田晃介 北山亘基 翁田大勢 |
育成 | 佐藤宏樹 慶応大 石川達也 法政大 岩田将貴 九州産業大 近藤廉 札幌学院大 中村亮太 東農大北海道 赤上優人 東北公益文科大 宇田川優希 仙台大 中道佑哉 八戸学院大 齊藤伸治 東京情報大 佐藤奨真 専修大 水上由伸 四国学院大 奈良木陸 筑波大 山崎友輔 福山大 |
綱脇慧 古田島成龍 山崎凪 高橋国杜 |
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