2021年注目の社会人のドラフト候補~野手編~

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2021年の注目の社会人野手のドラフト指名予想をしてみます。

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社会人野手のドラフト上位候補

氏名 チーム 投打 身体/体重 評価
水野達稀 JR四国 右左 168/70 B+
福永裕基 日本新薬 右右 180/75 B+

2018年のドラフト会議では大阪ガスの近本光司選手が阪神のドラフト1位で指名され、一昨年の2019年のドラフト会議でJR西日本の佐藤直樹選手と小深田大翔選手がそれぞれドラフト1位で指名され、小深田選手が新人王に近い活躍を見せるなど、社会人野手の力を見せていた。

しかし昨年は社会人野手の1位指名はなく、全体でも今川優馬選手(JFE東日本)が北海道日本ハムの6位で、中野拓夢選手(三菱自動車岡崎)が阪神の6位、三好大倫(JFE西日本)が中日の6位と、わずか3人の指名にとどまった。

今年も社会人野手で現時点でドラフト上位指名としてはっきり名前が挙げられる選手はいない。しかし、今年の活躍で上位指名がありそうな選手を2名挙げたい。JR四国の水野達稀選手は小柄な遊撃手だが、丸亀城西時代に27本塁打のパンチ力があり、2019年の都市対抗本戦でもいきなりホームランを放ち、その印象が鮮明に残っている。昨年はチームとして本戦出場はできず、四国銀行の補強選手として出場をしたが、2回戦のパナソニック戦で6番ショートで出場し3安打、決勝点となるタイムリーヒットで2−1でベスト8入りに貢献している。

それでもまだ物足りないという印象ではあるが、ショートでも動きの良さがある選手で、その点が評価されてショートの即戦力候補として注目されるのではないかと思う。

日本新薬の福永裕基選手は昨年のドラフト会議でも名前が挙がったが、指名漏れとなった。一昨年は都市対抗本戦前に故障をし、活躍が見られず、昨年は春の社会人野球が中止となる中でアピールする機会が少なかった。しかし都市対抗本戦では4番セカンドで出場し、2試合連続ホームラン、準々決勝のHonda熊本戦でも2安打を記録し活躍を見せた。こちらも二遊間を守れる強打者ということで、今年は大学生の候補次第では2位までに指名される可能性があると思う。

その他、ドラフトで指名されそうな社会人野手

氏名 学校 投打 身体/体重 評価
辻本勇樹 NTT西日本 右左 173/73 B-
小泉航平 NTT西日本 右右 179/73 B
杉崎成輝 JR東日本 右左 175/73 B
池間誉人 日本製鉄鹿島 右左 177/82 B
添田真海 日本通運 右左 168/63 B+
中川智裕 セガサミー 右右 188/93 B
和田佳大 トヨタ自動車 右左 167/63 B-
平山快 JFE東日本 右右 181/88 B+
火ノ浦明正 NTT東日本 右左 180/87 B-
北畠栞人 TDK 右右 166/68 B+
金子莉久 JR東日本 右左 161/68 B-
菅田大介 JR東日本 左左 187/85 B
谷川刀麻 東芝 右左 176/77 B
船曳海 日本新薬 右左 182/73 B
山本卓弥 Honda熊本 右左 183/87 B

捕手はNTT西日本の辻本勇樹選手が今年、ドラフト候補として挙がったが、個人的にプロでやれる選手として注目している。辻本選手が抜ければ大阪桐蔭時代から注目の小泉航平選手の出場が増え、こちらも注目されるかと見られたが、今年、どのような起用になるのか注目したい。

内野手では守備の良い選手としてJR東日本の杉崎成輝選手、日本製鉄鹿島の池間誉人選手、トヨタ自動車の和田佳大選手が挙げられる。杉崎選手は都市対抗本戦で1番セカンドで出場も打撃で目立ったものは見せられなかったが守備で俊敏な動きを見せた。和田選手は9番ショートでの出場だった。高い守備力を持つ選手たちだが、現在のプロ野球ではショートでも打撃が必要になっているため、打撃でもアピールしたい。

日本通運の添田真海選手は都市対抗本戦で1番DHで出場している。打撃のコンタクト力で天才的なものがあり、今年はヒットを量産してプロ入りとなるかもしれない。サガサミーの中川智裕選手は大きな体があるショートで、都市対抗本戦ではNTT西日本戦で2安打4打点、準決勝のHonda戦でも2安打を記録している。打撃のある大型内野手として期待が高まる。JFE東日本の平山快選手は、打撃では社会人トップクラス。パンチ力があり、指名された今川選手クラスの長打力を持つ。

都市対抗本戦で長打力を見せたNTT東日本の火ノ浦明正選手とHonda熊本の山本卓弥選手は、打撃で目立ったクセもなく、シンプルな打撃でプロでもやってくれそうだと思った。TDKの北畠栞人選手、日本新薬の船曳海選手も1番バッターとして出塁しようという意欲の高い選手で、打撃のセンスも高い。

JR東日本の金子莉久選手、菅田大介選手、東芝の谷川刀麻選手も大学時代からプロが注目している選手で、金子選手は足、菅田選手と谷川選手は強肩と強打が注目される。ただし、特に社会人の外野手に言えるのは、現時点でプロで活躍する外野手と同じくらいの力があると判断されなければ、ドラフト会議での指名は難しい。挙げた選手はいずれもプロでも1年目からそこそこやれる力があると思うが、それでは指名に届かない可能性がある。2018年に近本選手が都市対抗本戦で大活躍を見せたが、そのくらいのアピールが必要になる。

指名順位予想

最後に2020年のドラフト指名選手と比較して、指名順位を予想してみる。社会人野球でかなりの活躍を見せたと過程し、かなり期待を込めた予想にしている。

順位 2020年 2021年
1~2位   水野達稀 JR四国(1位予想)
福永裕基 日本新薬(2位予想)
3~4位   添田真海 日本通運
中川智裕 セガサミー
5位以下 今川優馬 JFE東日本
中野拓夢 三菱自動車岡崎
三好大倫 JFE西日本
平山快 JFE東日本
辻本勇樹 NTT西日本
北畠栞人 TDK
火ノ浦明正 NTT東日本
山本卓弥 Honda熊本
和田佳大 トヨタ自動車

もし、社会人野球が育成ドラフトでの指名を受け入れれば、NTT西日本の小泉航平選手、JR東日本・菅田大介選手などの指名があるかもしれない。

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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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