侍ジャパンU18代表候補強化合宿の2日目は紅白戦が行われ、箱山遥人選手と神村学園の正林輝大選手が木製バットでホームランを放った。12球団46人のスカウトが集まる中で広陵の只石貫太選手、大阪桐蔭の境亮陽選手もアピールした。
木製バットでも
センバツで活躍した健大高崎の箱山遥人選手と神村学園の正林輝大選手が、紅白戦でホームランを放った。箱山選手はこの日の紅白戦2試合目の3回2アウト、鶴岡東の左腕・櫻井椿稀投手の低めのストレートを木製バットで振り抜くと、打球はレフトのフェンスを超えるホームランとなり、「引き付けることが大事だと感覚をつかんで、最後はうまくさばけた」と話した。
実戦で木製バットを使うのは初めてだったが、「元の金属バットに似ているのは木製かなと思いました。思った以上に打ちやすさがあったので、帰って監督と検討してというか、今後も。自分が思った以上に打ちやすく、使いやすかったので」と話し、今後も木製バットを使っていく可能性についても話した。
守備でも捕手として大阪桐蔭の平嶋桂知投手や広陵の高尾響投手などをリードし、2試合で14人の打者と対戦して無失点に抑えた。
また、センバツでは低反発の新基準バットで2本の柵越ホームランのうちの1本を放っていた正林輝大選手も、英明の左腕・百々愛輝投手のインコース寄りのストレートを捉え、ライトフェンスを超える一発を放った。「木製バットでホームランを打ったのは初めてです。飛び方はあんまり変わらない感じで、振りやすさは使っていた低反発のバットと木製のバランスが違うので、完全に慣れているというわけではないです」と話し、甲子園で放ったホームランと比較をした。
また中越の右腕・高橋駿臥投手からも左中間へ2ベースヒットも打ち、打撃で大きなアピールを見せた。「持ち味は広角に打てるところなんで、追い込まれてから変化球に三振するのではなくて、変化球をしっかり逆方向に運べたのは良かったかなと思います」と話した。
この日は12球団46人のスカウトが集結したが、箱山選手については横浜DeNAの八馬スカウトグループリーダーが「ガツンと振り抜ける。能力は高い」と評価し、正林選手について中日の松永幸男スカウト部長が「飛ばす力があり、スケールのある選手」と評価した。
アピール
また、センバツでランニングホームランを打った大阪桐蔭の境亮陽選手が2安打を打った。投手としても146キロを記録する境選手は、代表の小倉監督から二刀流での起用について示唆されている。「できたら、やりたい気持ちもあります。本当にありそうな気もします。ちょっとやっていったら感覚は戻ると思うので、やれると思いますが」と話し、代表では投手としても出場に向けて調整をしていく。
同じくセンバツに出場した広陵の只石貫太選手は紅白戦で三方向に3安打を記録、捕手としても二盗を2度阻止するなどアピールをした。センバツで優勝した健大高崎の箱山選手と合宿で同部屋になっており、「いい捕手。見て学んで技術向上に活かしたい」と話した。






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