侍ジャパンU23の代表候補と侍ジャパン大学代表のメンバーが練習試合を行い、西濃運輸の152キロ左腕・吉田聖弥投手と西部ガスの150キロ右腕・林田夢大投手が好投を見せた。
2回2安打無失点
吉田聖弥投手は3回から2番手で登板すると、左から体全体を使った柔らかいフォームからストレートとチェンジアップなど変化球を織り交ぜる。初回はプロ注目の渡部聖弥選手から三振を奪うと、四球と吉納翼選手に2ベースヒットで1失点したものの、まずまずの内容を見せた。
次のイニングも伸びのあるストレートを見せ、好調の飯山志夢選手に2ベースヒットを許したが、外野からの好返球で3塁でアウトとなり、2回2安打1奪三振1失点だった。渡部選手には「春先のオープン戦では、ホームランを打たれていた。渡部には借りを返せたかな」と話し、三振を奪ってニヤリと笑った。
この日の最速は146キロだったが、春は152キロを記録していた。この日は多くのスカウトが視察をしていたが、「都市対抗の予選の時はもっと出力が高かった。チェンジアップも使える先発タイプ。今年の社会人では上の方」と評価の声が聞かれた。
155キロ
またこの日は、U23代表は西部ガスの林田夢大投手が9回から6番手で登板すると150キロを連発し、2アウトから西川史礁選手との対戦で155キロの速球で三振を奪った。
続けて行われたタイブレーク想定の投球でも150キロを連発し、内野ゴロの併殺で2アウトとすると、最後は来年の注目株・立石正広選手に152キロ、153キロを連発してセカンドフライに打ち取った。
吉田投手は伊万里農林出身の高校卒4年目で大学4年目の世代と同じ、林田投手は津久見高校時代に144キロの速球を投げ注目されており、高校卒3年目となる。吉田投手は先発左腕として注目され、都市対抗での投球が注目されるが、即戦力左腕として上位指名の可能性もある。また、林田投手は体は大きくないがリリーフとして150キロの球で抑える力があり、高校卒3年目とまだ若く、一気に評価を高めたのではないかと思う。

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