阪神は1月9日に、西宮市内の球団事務所で今年最初となるスカウト会議を開き、ドラフト会議に向けて候補選手の確認を行い、健大高崎の154キロ右腕・石垣元気投手や延岡学園の153キロ右腕・藤川敦也投手、地元・滝川高校の151キロ右腕・新井瑛太投手、そして創価大の立石正広選手をリストアップした。
高校生投手
この日のスカウト会議では秋に向けて注目されているドラフト候補の確認を行った模様で、健大高崎の石垣元気投手を担当の吉野スカウトがリストアップした模様。吉野スカウトは昨秋の関東大会で球場表示で158キロを表示した佐野日大戦を視察し、「球の強さもあるし、全力でなくても安定して150キロ台が出る」と評価していた。
延岡学園の153キロ右腕・藤川敦也投手もリストアップされた。183cm87kgの大きな体から、昨年の春に153キロを記録した怪物候補で、担当の前田スカウトも昨年秋の時点で「体の馬力は並外れたものがある。フォームはまだ未完成。その状態で、昨夏にもしっかり150キロを計測した。逆に言えば伸びしろがかなりあるということ。制球もフォームもまとまれば、将来が非常に楽しみ」と評価している。
また他にも今年は地元の高校生に有望な選手が多く、滝川高校の151キロ右腕・新井瑛太投手や、大阪桐蔭の153キロ右腕・森陽樹投手、149キロ右腕の中野大虎投手、東洋大姫路の147キロ右腕・阪下漣投手などにも熱視線を送る。
阪神は地元の高校生として2016年にドラフト3位で指名した才木浩人投手が大きく成長し、昨年は13勝3敗と日本球界を代表する投手に成長した。しかし2019年にドラフト1位で指名した西純矢投手は22年に6勝、23年に5勝をしたものの、昨年は1軍の登板は無く、2021年にドラフト1位で指名した森木投手も3年間で1軍の登板が2試合のみと伸び悩み、今年から育成契約となっている。
昨年はドラフト2位で報徳学園の今朝丸裕喜投手を指名したが、藤川監督も高校卒の右腕としてプロ入りし、リリーフとして大活躍をした実績もあり、高校生投手が今年のドラフト会議の一つの補強ポイントにもなる。
また創価大の立石正広選手が最上位にリストアップされたと見られる。阪神は大山選手、佐藤輝選手、森下選手と強打者をドラフト1位で指名し、強力な主軸を作り上げた。立石選手も強打の右の三塁手で、大山選手や佐藤選手に近いタイプだが、大山選手が残留したとはいえFA宣言で流出の危機があり、今後、佐藤輝選手や森下選手などもメジャー移籍も含めた移籍の可能性は捨てきれない。
継続して強打者を補強していく事も必要で、この秋にどのポジションの選手が最大の補強ポイントとなっているか、そしてその中から藤川監督がどの選手を選択するのかが注目される。
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