愛知県高野連招待試合に出場した花巻東の佐々木麟太郎選手が、東邦との試合で2発、愛工大名電との試合で1発の場外ホームランを放ち、度肝を抜く打撃を見せた。
バットに当たれば
まさにバットに当たればホームランという感じだった。1戦目の東邦戦は第1打席、189cm右腕の山北一颯投手のインコースのストレートを打って打球はキャッチャーフライに打ち取れたものの、初球からスイングをかけた。
そして4回2アウトの第2打席では、同じく初球のインコース低めのストレートを振り抜くと、ライトへの130mクラスの場外弾だった。また、6回にはランナーを1,2塁においた場面で、2年生の片山投手の初球の緩いカーブを振り抜いて、同じくライトの場外へのホームランを放った。
4-4の同点で迎えた8回には、149キロ右腕のエース・宮國凌空投手のやや外側低めのストレートを逆方向の左中間に運び、フェンスギリギリへのタイムリー2ベースヒットを打ち、この試合5打点、5-4で逆転勝利した。
続く第2試合は序盤から愛工大名電の猛攻にあい、点差が開いた試合となったが。4回には相手の2年生左腕・大泉投手の外よりの高めのストレートをレフトスタンドへと運んだ。第1試合は4打数3安打5打点、この試合も5打数2安打4打点、愛知の強豪を相手に、9打数5安打9打点3本塁打の圧倒的な打撃を見せた。
「初球からどんどん振りにいこうと思っていた中で、どれも自分のスイングをしての打球だった」と話し、「いい感じでバットが出てくれた。2本目は体が崩されずに残ってくれた」と手応えも感じていた。
5球団スカウト視察
この日は5球団8人のスカウトが視察をしたが、中日の松永スカウト部長は「初球からあれだけ振れるのは素晴らしいしタイミングの取り方がうまい。真っすぐにも対応でき、変化球もすくい上げて打てていた。力感なくいいスイングができているので飛んでいる。柔らかいバッティングで能力的に上位に入る」と評価した。
「調子の波やムラがなくなっている部分ある。とにかく究極を目指していきたい」と話す佐々木選手、これで高校通算は133本となった。それでも「試合ごとに修正できているけど、まだまだ足りない」と話す。
今日は至学館、中京大中京と2試合が予定されている。大きな怪我がなければ、ドラフト会議では1位で何球団が指名するかというところになりそうだ。

この日は2試合で3本塁打を含む5安打9打点の大暴れ。スタンドでは5球団8人のスカウトが驚愕(きょうがく)の連発を見届けた。中日・松永スカウト部長は「真っすぐにも対応でき、変化球もすくい上げて打てていた。柔らかいバッティングで能力的に上位に入る」と評価する。

視察した5球団8人のスカウトも驚かせ、中日の松永幸男スカウト部長は「初球からあれだけ振れるのは素晴らしいしタイミングの取り方がうまい。力感なくいいスイングができているので(逆方向へも)飛んでいる」と評価した。


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