慶大、ドラフト指名漏れの中村健人選手が先頭打者弾で勝利

大学野球ドラフトニュース 2019年ドラフトニュース

慶応大は1番を打つ中村健人選手が、先頭打者ホームランを放つなどの活躍で城西国際大に勝利し決勝に勝ち進んだ。卒業後は東海地区の社会人野球でプレーする。

ドラフト指名漏れ

中村健人選手は中京大中京時代に高校通算30本塁打を放った右のスラッガーで、大学でも3年秋に5本塁打を放って注目されると、今春も2本塁打を放ちリーグ通算8本塁打としていた。しかし、その春に三振数が13に増え、この秋は打率.171と低迷、ホームランも1本で三振数も多く、プロ志望届を提出したものの、ドラフト会議での指名はなかった。

秋の不調に、林前助監督から「シンプルに、バットにボールをぶつければいい」とアドバイスを受け、技術的に見直しをして「右手が余計なことをしていた」と分析した。今大会ではそれを改善し東海大札幌線では2打数2安打、そしてこの日は初回にレフトスタンドに先頭打者弾を放った。

また、2-1の6回には先頭バッターでセンター前ヒットを打って出塁すると、3番・柳町達選手のセンター前ヒットで一気にホームを狙い、ヘッドスライディングを見せた。秋のリーグ戦では全勝優勝、完全優勝を狙って早慶戦に臨んだものの、1勝2敗で落とす結果となり、優勝をしたものの大久保監督を胴上げしていない。この大会で退任する大久保監督から「神宮大会で日本一になって、俺を胴上げしてくれ」と言われ、気持ちの乗ったプレーを見せている。大久保監督も「良く修正してきた」と中村選手の復調を喜んだ。

今日、慶応大は関西大との決勝戦を戦う。中村選手の母校、中京大中京も決勝に進出をしており、開会式で「がんばろう」と声をかけられた中京大中京の高橋監督と共に、アベックでの日本一を目指す。

ドラフト会議で指名された郡司裕也選手、津留崎大成投手、柳町達選手、植田将太選手もいるが、この日の主役は中村選手だった。卒業後は愛知に戻って社会人野球でプレーする。有終の美を飾り、良い思い出を胸に大学を卒業し、2年後のプロ入りを目指したい。

秋のリーグ戦最終週の早大1回戦に勝ち、3季ぶりの優勝を果たしたが、そこから2連敗。同戦での勝ち点を落とし、胴上げのタイミングを逸していた。大久保監督から「神宮大会で日本一になって、俺を胴上げしてくれ」と言われた。

社会人野球でプレーを続けることも決まり、プロを目指して再スタートを切った。リーグ戦後から打撃を見直し「インパクトの瞬間だけにしっかり力を込めるようにした」と修正した。先制ソロだけでなく、6回には先頭で中前打を放ち、ソフトバンク5位の3番・柳町の中前適時打でヘッドスライディングして生還。大久保秀昭監督も「よく修正してきた」と目を細めた。

開会式で母校・中京大中京の高橋源一郎監督(40)に「頑張ろう」と声をかけられた。その母校も決勝に進出。「お互いに日本一を目指しているチームだと思う。(高橋監督が)僕のことも見てくれているかな」と母校と慶大の“ダブル優勝”を願い、狙っていく。

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