中日はドラフト2位で指名した三菱重工Eastの津田啓史選手と、契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約を交わした。
小学生から
津田啓史選手は小学生2年から野球を始めたものの、プレーをしていた中島サンダーズでは卒業まで2桁の背番号だったという。そして熊本中央ボーイズに入団すると、チームには桑原秀侍選手(2020年ソフトバンク育成ドラフト3位)がおり、投球や打撃で主役だったという。
そして横浜高校に進学すると、度会隆輝選手や松本隆之介投手(2020年横浜DeNAドラフト3位)、木下幹也投手(2020年巨人育成ドラフト4位)がおり、社会人野球でも分厚い戦力のいる三菱重工Eastに高校卒で飛び込んだ。レギュラーを掴んだのは2年目だった昨年11月の日本選手権で、スマートという感じではなくがむしゃらなプレーでレギュラーを守った。
そして今年、ドラフト会議で2位で指名された。三菱重工Eastの佐伯監督は「まだまだ足りない部分がたくさんある。」と話す。しかし、抜群の身体能力があり、21歳という若さで他球団も指名を検討しており、中日がドラフト2位で指名した。
1位では度会選手を指名しており、抽選で外さなければ津田選手の2位指名はなかったかもしれない。また、担当の小山スカウトが「当日の報道を見ても待てないな」と立浪監督に獲得を強く推し、立浪監督も「おまえがそれだけ言うのなら」と2位指名となった。
仮契約を交わした津田選手は「ようやくプロ野球選手になる実感が湧いてきた」と話した。そして「スケールの大きな、長年活躍できる選手になりたい」と話した。中日は昨年もドラフト2位の村松選手など複数の即戦力の二遊間を指名しており、今年も3位で辻本倫太郎選手を指名している。厳しい二遊間のポジションの争いになるが、各カテゴリで必死に上手い選手に食らいつき、ドラフト2位で指名されるまで登ってきた津田選手なので、そこでも勝ち抜いてレギュラーを取ることができるだろう。


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