千葉ロッテからドラフト1位指名を受けた健大高崎の最速158キロ右腕・石垣元気投手(18)が24日、群馬県高崎市の同校でサブロー新監督らから指名あいさつを受けた。初対面の指揮官に、ドジャース・佐々木朗希投手がロッテ時代につけた背番号「17」を直談判。その強心臓ぶりに監督も舌を巻き、将来的な「朗希超え」と「170キロ」を誓った。
初対面の指揮官に異例の「17番」直談判
高校生No.1右腕は、マウンド度胸そのままに大物ぶりを見せつけた。サブロー監督との約15分の会談を終えた石垣元気投手は、「背番号の話があって…佐々木朗希投手の17番を希望しました」と、臆面もなく明かした。憧れの存在であり、将来的なメジャー挑戦という夢も重なる先輩の番号を、初対面の指揮官にいきなり希望した。
その堂々たる態度に、サブロー監督は「強心臓というか。緊張すると、あまりしゃべられないじゃないですか。でも、結構ズバズバしゃべっていたので、これは強いなと。どの位置で投げても多分いけるんだろうな」と感心しきり。背番号17についても「僕はいいと思います。良い番号を選ぶなと。さらに上に行こうって言葉も聞きましたし、ふさわしいと思います」と笑顔で応じ、球団も本人の希望を尊重する方針だ。
サブロー監督「朗希に負けてない」、石垣「最多勝と170キロ」
指揮官は、ドラフト当日に引き当てた当たりくじに自身の座右の銘「克己」と記してプレゼント。「己に克(か)たないとうまくならない」とエールを送り、「僕の中では朗希に負けていません。世界に羽ばたける投手になってください」と最大級の期待を口にした。
19年の佐々木朗希投手以来となる高校生投手の1位指名。石垣投手も「まだまだ雲の上の存在」と敬意を表しつつ、「佐々木朗希投手のような世界でも戦っていける投手になりたい」と目を輝かせた。プロでは先発を希望しており、「最終目標は170キロ出したい。最多勝を獲りたい」と、先輩も成し得なかった目標を堂々と宣言した。
盟友たちとの再会と対決へ
ドラフトでは、チームメイトの佐藤龍月投手がオリックスから3位指名された。「別々のチームなので『投げ合えるのも楽しみだな』という会話をしました」と、プロでの対決を心待ちにする。また、ロッテから3位指名を受けた奥村頼人選手(横浜)からは、既に「一緒だからよろしく」とLINEで連絡があったことも明かした。新たな仲間と、そしてライバルと共に、プロの世界へ飛び込む。
石垣 元気 プロフィール
- 氏名:石垣 元気(いしがき げんき)
- 所属:健康福祉大学高崎高校 3年
- 出身:北海道登別市
- ポジション:投手
- 投打:右投両打
- 身長・体重:180cm・78kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位(ロッテ)。オリックスと競合。最速158キロ。U-18 W杯で日本の守護神として準優勝に貢献。2024年選抜高校野球大会優勝。













コメント