大学野球選手権の2日目は7試合が行われ、8大学が初戦を行いました。注目選手としてリストアップした選手、個人的に注目した選手についてまとめます。
2日目 神宮球場(第1試合)
仙台大は熊原投手がさすがのピッチングを見せたがそれは別の記事で紹介するのでここでは割愛して、薄井選手が同点に追いつくホームランを放ち、さすがの長打力を見せた。ショートを守っており長打を打てる遊撃手として今後見てゆきたい選手。
福岡大は152km/hの抑え・中島彰吾投手が登板しなかった。故障でもしているのか気になる。また2年生のリードオフマン・北野貴昭選手は2試合ノーヒットに抑えられた。
仙台大(仙台六) | 富士大-福岡大の勝者 | |||||||
馬場皐輔 1年 投 |
180cm 78kg 右右 |
高校時代は最速146km/hを記録も制球乱す場面も多かった。しかし大型右腕として素質十分 | B | |||||
松本桃太郎 2年 内 |
175cm 67kg 右左 |
仙台大に進学すると1年生の秋に打率.477、17打点、3本塁打でリーグ3冠王に輝く | B | |||||
熊原健人 3年 投 |
175cm 70kg 右右 |
152km/hの速球で東北福祉大などをねじ伏せた、安定感も出てきて成長し、大学日本代表候補メンバーに選出 | B | |||||
薄井新 3年 内 |
180cm 80kg 右右 |
矢板中央高校時代から走攻守三拍子揃った遊撃手として注目を集めた。 | C | |||||
野口亮太 4年 投 |
163cm 57kg 左左 |
小柄な左腕投手だが、低めへの伸びが魅力。前橋商時代も活躍みせた | C |
2日目 神宮球場(第2試合)
加藤拓也投手は6回を投げて7安打5奪三振3失点、早慶戦で見せた気迫の投球はみられなかった。加藤投手も田中正義投手と同じ2年生世代、ここで歩みを止めている場合ではない。
慶應義塾大(東京六) | 神奈川大-西日本工業大の勝者 | |||||||
加藤拓也 2年 投 |
175cm 80kg 右右 |
1年春のリーグ戦でリリーフとして登板し、秋には150km/hを記録、今春は早慶戦で有原航平に勝利した | A | |||||
谷田成吾 3年 外 |
183cm 86kg 右左 |
高校通算73本塁打を記録しプロ注目、慶應義塾大でも今春4本塁打を記録し頭角を現した、高橋由伸2世 | 特A | |||||
三宮舜 3年 投 |
173cm 73kg 左左 |
左腕として腕が体の後ろに隠れ、コンパクトなテイクバックがで打者が見づらい、伸びるストレート魅力 | B | |||||
横尾俊建 3年 内 |
175cm 86kg 右右 |
当たれば長打のパワーを持つが、手首を柔らかく使いライト方向へのヒットも多い | B | |||||
明大貴 4年 投 |
177cm 74kg 右右 |
中学時から注目され、高校でもプロ注目、148km/h投げる力あるが1試合を任せられる信頼感がまだない | B |
2日目 東京ドーム(第1試合)
龍谷大の大符投手は177cmだが身体が大きく見え、しっかりとした腕の振りから動くストレートを投げる。こちらも2年生世代で1年生からエースとして活躍しているだけはある。またリリーフで登板した滝中投手も球速は140km/h前後だったが角度があり、低めに伸びる球が素晴らしかった。腕のしなりが良く将来性抜群の2年生。
武道大は技巧派投手で粘ったものの最後につから尽きた。1年生で3番センターを任された服部創太選手は2ベースヒットを記録し、チームでも英才教育を受けているようだ。2017年のドラフトで野手で上位を狙える選手だと思う。
国際武道大(千葉県) | 龍谷大(関西六) | |||||||
服部創太 1年 外 |
180cm 73kg 右右 |
東海大相模の4番を打った強肩強打の外野手、極的な走塁も見せる | B | 藤岡大士 1年 投 |
183cm 70kg 右右 |
力強い腕の振りから147km/hのストレートを投げる、投球の際の下半身の使い方には天性のものあり | B | |
秋田千一郎 2年 投 |
180cm 80kg 左左 |
143km/h記録する本格派左腕、高校時は12球団が注目した | B | 大符正希 2年 投 |
177cm 75kg 右右 |
大学1年時からエースとして活躍、抜群の投球術と安定感見せる | A | |
篠原優太 2年 内外 |
175cm 81kg 左左 |
常にフルスイングで抜群の飛距離見せるスラッガー。作新学院高では怪我に悩まされた | B | 滝中瞭太 2年 投 |
180cm 82kg 右右 |
高校時に144kmを記録しプロのスカウト評価、本格的な指導を受ければ大物になると評価された | B | |
鈴木康平 3年 投 |
185cm 73kg 右右 |
長身投手で球速は146km、高校時もプロ注目の本格派投手 | B | 西隆聖 2年 投 |
174cm 62kg 右右 |
シンカーが生命線の投手 左バッターに対してアウトローへのシンカーは素晴らしい | B | |
吉本光輝 3年 捕 |
183cm 85kg 右右 |
強肩、強打の大型捕手。東海大仰星では2011年夏の大阪府大会で4強入り | C | 菊池大樹 3年 投 |
177cm 77kg 右右 |
重い球を投げ、大学3年の開幕試合で3安打7奪三振1失点で完投、本格化し始めた。 | B |
2日目 東京ドーム(第2試合)
立命館大の桜井投手はリーグ最多登板で抜群の安定感を見せた。その実力通り大きなフォームから143km/h前後のストレートと、変化球をコントロールし9安打を許すも1失点と粘りの投球を見せた。実戦経験はすでに十分のレベルまで来ている。来年のドラフトで志望すれば指名があると思われる投手。
また全日本代表合宿にも選ばれた山足選手は初回にエラーも見せたが2安打1盗塁の足を見せた他、高校時に84本塁打を放った横川駿選手もホームランを放ち、小柄ながらパンチ力のあるところを見せた。
奈良学園大は庄司投手がさすがの投球、リーグですでに21勝を挙げている投手の実力を見せた。小さな体でゆっくりとしたフォームからびっくりするような伸びるストレートを投げ11三振を奪った。8安打を許すも8回まで1失点と粘ったが9回につかまって2失点した。また1番セカンドの飯田選手は大学選手権で活躍を見せるが、この日も3安打に2本の2ベースヒットを記録した。
奈良学園大(近畿学生) | 立命館大(関西学生) | |||||||
仲村渠健太 2年 投 |
182cm 77kg 右右 |
球のキレとコントロールが良く安定感抜群の能力が高いピッチャー | B | 桜井俊貴 3年 投 |
180cm 70kg 右右 |
制球力抜群の143km右腕、リーグ戦防御率1位を獲得し、イニング数もダントツのタフネスエース | B | |
庄司力也 3年 投 |
175cm 73kg 左左 |
大学では1年春の大学選手権でベスト8まで勝ち上がる大活躍、キレがあるストレートと鋭く曲がる縦のスライダー | B | 西川大地 3年 投 |
180cm 73kg 右右 |
2番手エースとしてキレの良い変化球を武器に先発、リリーフで活躍する | B | |
花本元紀 3年 投 |
174cm 67kg 左左 |
高校時に投打に活躍、弟の太紀選手は創価大で出場し双子でそろい踏み | C | 山足達也 3年 内 |
174cm 67kg 右右 |
大阪桐蔭出身、大学でも遊撃手として活躍し、大学日本代表合宿メンバーに選出 | C | |
飯田遼 4年 内 |
178cm 75kg 右右 |
鋭いスイングと俊足で安打を量産するヒットメーカーおととしの大学戦手権ではベスト8進出立役者 | B | 小嵜裕之 4年 捕 |
176cm 80kg 右右 |
素早く正確なスローイングと、勝負強いバッティング魅力、セカンド送球で何秒を記録するか | B | |
八代和真 4年 外 |
170cm 64kg 右左 |
高校全日本選抜、俊足巧打で立命館大で1年春から活躍 | B |
2日目 東京ドーム(第3試合)
創価大の先発・小松貴志投手は変化球中心ながらここぞでズバッと140km/h越えのストレートを投げ、4回2/3あで亜大を1失点に抑えた。また4番で捕手の寺嶋寛大選手も2本の2ベースヒットを記録した。
亜細亜大は水本弦選手が外野手の頭を超す2ベースヒットを放った。ホームランを打てるフォームになっておりスラッガーとして今後覚醒してゆきそうだ。
亜細亜大(東都) | 創価大-佛教大の勝者 | |||||||
嘉陽宗一郎 1年 投 |
186cm 78kg 右右 |
186cmの長身から147km/hの速球とフォークボールが威力十分、大学でも1年目から活躍 | A | |||||
川本祐輔 3年 投 |
179cm 75kg 右右 |
尾道高校出身、スリークォーターから上で投げるようになると、春は優勝を争う一番で貴重な勝ち星を挙げた | B | |||||
水本弦 2年 外 |
177cm 75kg 左左 |
バットコントロールがよく1年で大学日本代表入り、大阪桐蔭でも高校日本代表の主将務める | B | |||||
藤岡裕大 3年 内 |
177cm 73kg 右左 |
投げては148kmを記録し、打っても長打も打てればチャンスに強いバッティングも見せる | A | |||||
山崎康晃 4年 投 |
176cm 72kg 右右 |
低めに伸びる151km/hの速球で、日米大学野球では4試合にリリーフ登板して1点も与えずMVPに輝いた | 特A |
2日目 ※変更 東京ドーム(第4試合)
山梨学院大のエース・松尾投手はリーグ戦優勝の立役者だが、130km/h中盤のキレの良い速球を投げるタイプの投手で、実力は高い。まだ課題も多いがこの経験で急成長してほしい投手。
福井工業大はエースの昨日も好投した井上和紀投手が2番手で登板し3回1安打3奪三振で無失点に抑え、試合を締めた。
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