140キロ後半の速球を投げる高校生投手がそろい注目される北海道だが、大学生投手も注目選手がいる。北海道大の宮澤太成選手は、最速151キロの速球を投げ、この春から札幌六大学リーグの1部で投げる。
151キロ右腕
札幌大学リーグ2部において、宮澤太成投手の183cm85kgの体は抜きん出ている印象だった。その体から140キロ後半の速球とキレのある変化球を投げ、昨年秋は右太腿の肉離れや右肩痛があったもののリーグ戦で4勝を挙げて優勝に導き、MVP,ベストナイン、最優秀投手賞に輝いていた。「けがしてでも何としてでもチームを1部に上げたかった」と話した。
新型コロナの影響で昨年秋は1部2部の入れ替え戦がなく、北海道大は自動昇格で今年春は1部で戦う。宮澤投手は「神宮ベスト8」というチーム目標を達成するために、「4年までに球速150キロと体重90キロ」を個人の目標に掲げ、この3月最速151キロを記録してまずはこれをクリアした。
4月10日の北海道ガスとのオープン戦では、8回1安打10奪三振1失点(自責点0)の好投で、昨年、都市対抗本戦に出場したチームを圧倒、「リーグ優勝したい」と力づよく話す。
東都リーグの1部のチームにいても、エース級の体格と球を投げる投手だと思う。長野高校出身で北海道大からその上のステージへ、非常に魅力がある投手だ。

打者のレベルが上がることを想定し冬場は「ギャップのある直球」に取り組んだ。腕の振りや球速以上に打者が速く、強く感じる直球を追求し、週6日のウェートで計算通り筋肉量だけで4キロ増加。「リリースで球に圧をかけて上から引っかく」感覚で、3月の長崎キャンプで自己最速の151キロを出すと、4月10日の北海道ガス戦で8回1安打10奪三振1失点(自責0)。昨年都市対抗に出場した社会人チームをねじ伏せた。宮沢は「神宮ベスト8というチームの目標を達成するために、まずはリーグ優勝したい」と“7大学リーグ”での下克上を誓った。
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