巨人にドラフト4位で指名されたNTT西日本の泉口友汰内野手が、契約金5000万円、年俸1000万円で仮契約を交わした。
「社会人の中でナンバーワンショート」
入団交渉の後に行われた記者会見で、水野スカウト部長は泉口友汰選手について、「期待しかない。社会人の中でナンバーワンショート。今年門脇君が1軍で実績を残しましたけど、力は劣っていると思っていない。1年目から勝負してほしい。二遊間で1試合でも多く試合に出てほしい」と高い評価を示した。
巨人は今年、昨年のドラフト会議で4位で指名した門脇誠選手が1軍で活躍し、坂本選手がサードを守る中でショートのポジションで出場、126試合に出場して83安打、打率.263を記録した。背番号が5に変わりショートのポジションが定まったかと思ったが、すぐ翌年に同じドラフト4位で社会人の即戦力ショートを獲得し、まだまだショートは定まっていない事を示した。
泉口選手は大阪桐蔭、青山学院大、NTT西日本と名門を歩んできた選手で、ショートでの堅実で俊敏性の高い守備と、バットでもハードにコンタクトができる力がある。高校時代も投手として投げていた肩の強さも十分で、プロ1軍で出場することは問題ないレベルにある。
あとはポジション争いで門脇選手やセカンドの吉川選手などとの競争となる。吉川選手が110安打を打っているものの、打率は.256で、二遊間は同じような成績となっている。坂本選手がショートで大活躍をしていたことが巨人の最大の長所だったと考えると、二遊間の選手で3割を打てる選手は欲しいところで、二遊間のレギュラー当選のハードルは非常に高く、打率3割は期待したいところだ。
泉口選手のプロ1軍での打率は正直、わからないというところだが、非常にレベルの高いプロ1軍の投手陣に最初から3割を記録するのは至難の業と言えそうで、今年1年は吉川選手、門脇選手とのマッチが続き、それを踏まえて来年への飛躍のきっかけを掴むかというところだと思う。
それでも、社会人NO.1ショートが1年目でいきなり3割を記録したりすれば、他の社会人選手の可能性も高まってくる。大きな仕事を成し遂げてほしいと思う。

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