阪神は5月28日に西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開き、高校生を中心にドラフト指名候補のリストアップを行った。その中で神戸弘陵の152キロ右腕・村上泰斗をリストアップし「急激に良くなっている」と評価した。
「上位候補も考えられる」
高校生を中心にリストアップを行ったスカウト会議で、神戸弘陵の村上泰斗投手について担当の熊野スカウトが高く評価している事がわかった。
村上投手は最速152キロの勢いのある球を投げるが、回転数は1分間で約2500回転と、阪神で昨年MVPを獲得した村上頌樹投手の2600回転のストレートに迫る回転の良い球を投げる。
昨年の時点で150キロ台を突破しているが、時折制球に苦しんで失点をする場面もあった。しかし、担当の熊野スカウトは「もともと腕の振りが素晴らしい。不安があった制球面も、今年になってフォームが安定したことで良くなった。150キロ台を連発している。試合後半でも147~148キロが出る。急激に良くなっている」と評価を高めており、130キロ後半のフォークも含めて、同校出身のオリックス・東投手(2017年育成ドラフト2位)よりも、「高校の今の時点で比較すれば、安定感では村上の方が上」と評価する。
この日野スカウト会議では夏の高校野球の地方大会を前に、高校生のドラフト指名候補が確認されたが、阪神は須磨翔風出身の才木投手や西純矢投手、及川投手などの高校卒の投手も1軍の舞台で活躍をしており、チームの将来のエースになりそうな高校生投手を狙っていく。
地元兵庫県では、センバツで力を見せた報徳学園の今朝丸裕喜投手や、須磨翔風で才木投手の後輩の槙野遥斗投手、そして今年はまだ登板が見られないが、1年時から主戦格として投げている148キロ右腕の神戸国際大付・津嘉山憲志郎投手など注目投手がそろう。地元の球団として他球団に渡したくない投手たちだろう。

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