立浪監督が退任する中日は、井上2軍監督に監督就任を要請したことが分かった。
「返事はまだしていない」
井上一樹2軍監督はこの日の取材対応で、「要請がありましたよ、ということです。それに対して正式にお受けします、お断りしますという返事はまだしていないということで、要請がありましたということは事実です」と話し、1軍監督の就任の要請があったことを明らかにした。
その上で、「誰かがやらなければならないポジション。築き上げてきたもの、中日としての古き伝統を踏襲しながらやらないといけないだろうし、立浪監督が3年間でやってきて築いたものを自分の中で壊さないように。そこをどういう形で光らせることができるかを考えてやっていかないと。」と、監督としての責任の重さなどを熟考しており、「要請を受ける受けないかどうかはもっと先のこと。決意が固まったあかつきにお答えしようと思います」と話した。
返事をするタイミングについては、「それは特にない。まだ1軍のスケジュールが残っている。それが終わってからでしょうね。立浪監督が最後まで試合をやるにあたって気持ち良く、気分を害することが一番のご迷惑になること。それは避けたい。あまり過剰になって騒がないでほしい」と慎重な姿勢を見せた。
井上一樹氏は引退後に1軍打撃コーチに就任すると、2011年には川合監督に変わって2軍監督に就任し、1年目でファーム日本選手権を制した。2012年に1軍打撃コーチに就任したが2013年で退任すると、その後は解説者などを務めていた。
2021年に阪神の1軍ヘッドコーチを務めたが、矢野監督が退任することを受けて井上氏も退団し、その後再び解説者などを務めていたが、2024年に再び中日の2軍監督に就任すると、ウエスタン・リーグでは福岡ソフトバンクとの優勝争いを続け、2位となっていた。
熱さのある井上監督の就任で、今後は立浪監督のようにチーム編成にも関わっていく事になるのかどうか、また監督としてのチーム作りの方針などがどのように見えてくるのか注目したい。



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