青山学院大で左の横からキレの良いスライダーを投げるヴァデルナフェルガス投手が、中央大を7回1安打無失点に抑えた。中日のスカウト部長が「面白い投手」と評価した。
188cm長身サイドハンドサウスポー
前日の1回戦でリリーフで登板し、中央大打線が打ちにくそうにしていたヴァデルナフェルガス投手が、2回戦に連投ながら先発した。
初回に3つの四死球を与えて満塁のピンチを背負ったが、ここを無失点に抑えると、その後も合計7つの四死球を与えたが、7回を投げて打たれたヒットは1本のみ、長身で腕も長い左のサイドハンドから、140キロ台のストレートと得意のスライダーを投げ、中大打線は最後まで合わせられなかった。
この投球に、視察をしていた中日の松永スカウト部長は「独特のスライダーが、バッターが手を出しそうなところにきていた。おもしろい投手」と話し、独特のスライダーと表現して評価した。
ヴァデルナ投手は日本航空高校時代も長身の左腕投手ながら、球速は130キロ台中盤から後半で、それでも粘り強く投げているのが特徴の投手だった。大学では2年の秋にリリーフで5試合に登板し、3年春には1勝を挙げたものの、昨秋はフォームのバランスを崩して登板無しに終わっていた。
「昨秋は悔しい思いをした。きょうはスライダーが良かった」と話すヴァデルナ投手、「ピンチで投げる事が多かった」と話し、やはり変則フォームの投手として、もしプロで投げる事をイメージするならリリーフでの登板が想定される。しかし、そのためにはやはり制球力がポイントとなってくる。
まずは今季、これから先発で起用されると思うが、四死球を抑えて投げられるかどうかが一つのポイントとなる。注目したい。

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