阪神が今秋のドラフト候補として、大阪学院大学のエドポロケイン選手をリストアップしていることが明らかになった。189cm、93kgという恵まれた体格に加え、50メートル6秒1の俊足と遠投120メートルという驚異的な身体能力を誇るエドポロ選手は、関西六大学野球リーグで通算8本塁打をマーク。格闘技界で活躍する兄・エドポロキングを持つ“超人系”アスリートに、猛虎が熱い視線を送っている.
規格外の身体能力!50m6秒1、遠投120m
エドポロケイン選手は、189cm93kgという恵まれた体格に加え、50m6秒1の俊足と、遠投120mという強肩を兼ね備え、センターとしての守備範囲も広い。「周りの人とは身体能力が違うと感じてきた」と本人が語るように、そのポテンシャルは計り知れない。
その潜在能力を阪神が高く評価している。今秋のドラフト候補としてリストアップしており、4月5日の対大阪商業大学戦には、複数名のスカウトが視察に訪れてた。担当の山本宣史スカウトは、昨秋の時点でエドポロ選手の素材の良さを認めており、「身体能力は抜群。守備と足はプロでも即通用する。打つ方は確実にコンタクトできるようになれば、さらに評価は上がる」とコメントした。
課題とされていた打撃面も着実に成長を見せており、5日の試合では大商大のプロ注目右腕・鈴木豪太投手から2安打を放つなど、スカウト陣にアピールに成功している。リーグ通算8本塁打という長打力に確実性が加われば、秋のドラフトまでに評価が急上昇する可能性も十分に秘めている。
阪神が獲得目指す1番センター
また阪神は今年から2軍の拠点を移転し、最新鋭の設備が整った施設を置くなど育成の環境整備に力を入れている。エドポロ選手のようなポテンシャルの高い選手にとって、成長を大きく後押しする環境となる可能性がある。
また、1番センターを担う近本選手も、今年FA権を取得し、移籍市場では大いに注目される存在となる。昨年、大山選手がFA宣言し、巨人などと交渉をしていた時にその情報を共有したとしており、近本選手もFA宣言をする可能性はある。
その残留如何によっても、近本選手も30歳となっており、ポスト近本を考えるタイミングにもなりつつあり、この脅威の身体能力を持ったエドポロ選手が1番センターに入ったら、また違ったチームになってくるかもしれない。
甲子園出場経験とプロへの強い想い、格闘家・兄の背中を追う
ナイジェリア出身の父と韓国出身の母を持つエドポロ選手は、大阪で生まれ育った。兄は名古屋を拠点とする総合格闘技団体「Rumble」のヘビー級王者であり、国内最高峰の舞台「RIZIN」でも活躍するエドポロキング選手だが、その兄も日体大柏高校時代に注目され、ジェイプロジェクトなどで野球を続けていたがその後、格闘家に転身している。
ケイン選手は日本航空高校時代には高校通算24本塁打を放ち、3年夏には甲子園に出場するなど注目を集めたが、ドラフト指名もれを経験し大阪学院大に進学した。大学進学後は目標をプロ一本に絞りってプロ入りを目指す。
エドポロ・ケイン選手 プロフィール
- 所属: 大阪学院大学
- ポジション: 外野手
- 出身: 大阪府大阪市
- 生年月日: 2003年(平成15年)7月2日(21歳)
- 経歴: ナガセボーイズ – 大阪生野リトルリーグ – 南大阪ベースボールクラブ – 日本航空高校(山梨)
- 投打: 右投げ右打ち
- 身長・体重: 189cm・93kg
- 50メートル走: 6秒1
- 遠投: 120メートル
- 高校通算本塁打: 24本
- 甲子園出場: 1回(3年夏)
- 大学リーグ通算本塁打: 8本
恵まれた体格と天賦の才を持つエドポロ・ケイン選手が、阪神タイガースの一員となる日は来るのか。その規格外のポテンシャルに、プロのスカウトたちは引き続き熱い視線を注いでいる。

コメント