関西六大学野球リーグでは、京都産業大学の4年生右腕・田村剛平投手が、大阪経済大学との試合で圧巻の投球を披露した。最速151キロを誇るプロ注目の右腕は、2安打無失点、12奪三振という素晴らしい内容で完封勝利を飾り、視察に訪れたプロ10球団のスカウトに強烈な印象を与えた。
12奪三振完封勝利!最速151キロ右腕が10球団に猛アピール
田村剛平投手は、この日の試合で序盤からエンジン全開だった。最速151キロのストレートと変化球を効果的に使い分け、6回まで無安打投球を続けるなど、大阪経済大学打線を完全に封じ込めた。最終的に許したヒットはわずか2本。そして9回を投げて奪った三振が「12」を数え、その力強さと投球能力の高さを示した。。
「低めを徹底し、丁寧にアウトローに投げられた。攻撃につなげるためにテンポよく投げようと思っていました」と話す。しかしそれでも高い奪三振の力を示し、プロのスカウトにとっても非常に魅力的な数字となる。
楽天スカウトも評価「試合つくる能力高い」プロへの期待高まる
この日の田村投手の投球には、ネット裏で視察したNPB10球団のスカウトの目を釘付けにした。東北楽天の足立祐一スカウトは、「試合をつくる能力に長けている」と、完封勝利という結果はもちろんのこと、試合全体をコントロールする能力の高さを評価した。
181cm、84kgという体格から投げ込まれる力強いボールと、安定した投球で試合を作れる能力は、プロの世界でも通用しそうなスケールと出力、そして実践的な感覚のの良さをすでに持っている。
高校時代は控え投手も大学で才能が開花!8キロの球速アップ
田村投手は兵庫県の強豪・報徳学園出身だが、高校時代はチームで3番手、4番手の控え投手という存在だった。しかし、京都産業大学に進学後、その才能が大きく開花した。大学入学後に最速が8キロも上昇し、151キロを計測するまでに成長した。大学1年秋には早くもリーグ戦に初登板しており、3年春には9回途中4安打11奪三振無失点という投球で、注目される存在となった。
高校時代は控え投手ながら、大学で才能を開花させ、プロ注目の存在へと成長した田村剛平投手。プロ基準のスケールと力強さ、そして実戦で結果を残せるレベルに達している投球で、ドラフト会議での指名まで突き進みたい。
田村剛平投手 プロフィール
- 氏名: 田村 剛平(たむら ごうへい)
- 所属: 京都産業大学 4年
- ポジション: 投手
- 出身: 兵庫県宝塚市
- 生年月日: 2003年(平成15年)8月30日(21歳)
- 経歴: すみれが丘スターズ(小学)- 報徳学園中学校(軟式野球部)- 報徳学園高等学校(2年秋から背番号11)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 181cm・84kg
- 50メートル走: 6秒5
- 遠投: 100メートル
- 最速: 151キロ
- 特徴: 最速151キロのストレートを武器とする本格派右腕。大学で球速が8キロアップするなど大きく成長。試合を作る能力が高く、高い奪三振能力も魅力。

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