関西学生野球春季リーグ戦、近畿大は京大に10-1で大勝し、勝ち点獲得を決めた。この試合で、今秋ドラフト候補に挙がる近畿大学の阪上翔也外野手(4年・神戸国際大付高校)が、今季初ホームランを含む2安打4打点と大暴れ。阪神タイガースの佐藤輝明選手の「背番号8」を受け継ぐ男が、打撃でプロ入りに強くアピールした。
「佐藤輝2世」が覚醒!今季1号含む2安打4打点の大暴れ
近畿大学の「5番・右翼」として先発出場した阪上翔也選手が、京大戦で打棒爆発を見せた。5回二死満塁のチャンスでは、ライト前へ2点適時打を放ち先制。さらに8回二死三塁の場面では、ライトフェンスを越える今季1号となる2ランホームランをマークした。
この日、ホームランを含む2安打4打点と大活躍。今春は打率.474と絶好調を維持しており、自身の打撃について「しっかり甘い球を自分のスイングで捉えられた」「本塁打は狙っていたわけではないけど、あと一本打ちたいと思っていたところで打席が回ってきた。大雑把にならず、しっかりと甘い球を自分のスイングをして捉えられたかなと思います。」と話した。
阪上翔也選手は、近畿大学の先輩で阪神タイガースで活躍する佐藤輝明選手が大学時代に背負っていた背番号8を、1年春から受け継いでいる。神戸国際大付時代から二刀流としてプロも注目する選手で、大学でも「佐藤輝2世」と注目され、周囲からも大きな期待が寄せられてきたが、近畿大学進学が決まった時に佐藤選手のことを知り「えぐいな…と思っていました」と語るなど、憧れの存在である佐藤選手を強く意識している。
佐藤選手は近大のグラウンドで場外にある民家まで打球を飛ばしたなど、大学時代の伝説を持っているが、阪上選手も「民家くらいまで行ってるかなって時はあるんですけど」と語るなど、先輩に負けじと優れたパワーを持っている。また、佐藤選手と同じ青いアームスリーブを受け継いで使用するなど、先輩へのリスペクトを示している。この日阪神の佐藤輝明選手もホームランを放ち、新旧背番号8による「アベック弾」となった。
プロへ強い決意で夢への道を切り開く
阪上選手は、高校時代にはエースとして148キロの速球を投げていた。しかし打撃でもプロが注目しており、2年秋には背番号8をつけていた。3年時には春夏連続で甲子園に出場した経験を持つ。
投手としても高い能力を持っていたが、大学では外野手としてプレーしている。ドラフト会議に向けて「プロ志望は出すつもりです」と明確にプロ入りを表明し、憧れの先輩である佐藤選手の背中を追い、プロの世界で活躍することを誓う。この日の打撃を続け、大学野球選手権、そして侍ジャパン大学代表候補合宿にも参加し、プロへのアピールを続けたい。
阪上翔也選手 プロフィール
- 氏名: 阪上 翔也(さかうえ しょうや)
- 所属: 近畿大学 4年
- 出身: 兵庫県伊丹市
- 生年月日: 2003年(平15年)11月1日(21歳)
- 経歴: 瑞穂チャニーズ(小学、投手・内野手)- 打田ヤングタイガース(中学)- 神戸国際大学付属高等学校(1年春からベンチ入り、2年秋から背番号8、3年時春夏甲子園出場、エース)- 近畿大学(1年春にベンチ入り、背番号8)
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 180cm・83kg
- 50メートル走: 5秒9
- 遠投: 120メートル
- 特徴: 今秋ドラフト候補の外野手。最速148キロを記録する強肩と、恵まれた体格から長打を放つ強打が魅力。近畿大学OBの阪神佐藤輝明選手を目標とし、背番号8を継承。高校時代はエースとして甲子園出場経験。


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