大阪桐蔭高校が春季高校野球大阪大会の5回戦で、精華高校に7-2で勝利して準々決勝進出を決めた。この試合には今秋ドラフト候補の森陽樹投手(3年)が先発し、5回をノーヒットノーランに抑えるピッチングを披露、最速153キロを誇る右腕が、奪三振ショーを見せ、スカウトからも絶賛の声が上がった。
ドラフト候補右腕が圧巻の無安打無失点!5回8奪三振の快投
大阪桐蔭高校の森陽樹投手はこの日、5回を投げて、許したヒットはゼロ、無失点という圧巻の投球を見せた。与えた四球は初回に一つのみで、8つの三振を奪い、途中には5者連続三振も記録した。今大会2度目の登板で、これで計11イニング無失点と安定感抜群の投球を続けている。自身の投球について、「立ち上がりは制球が安定していなかったが、尻上がりに上がっていったので良かった」と話し、試合の中で調子を上げた。
伝家の宝刀“舜平大カーブ”3球団スカウトも唸る変化球と進化
森陽樹投手のピッチングで魅力が増しているのがカーブで、「カーブは自分の中でも調子のバロメーター」と語り、「決まりだしたら、真っすぐももっと走る印象がある」とと話す。体格も似ているオリックスの山下舜平大投手の軌道を理想として磨いてきたという縦に大きく割れるカーブは、カウント球としても決め球としても有効だ。
この日は巨人、広島、北海道日本ハムの3球団のスカウトが視察し、
- 巨人・岸敬祐スカウト:「あれだけのカーブを投げられるピッチャーは最近いないのですごく魅力。夏までが楽しみ」
- 広島・鞘師智也スカウト:「立ち上がりに力みがちなところがあるが、今日も尻上がりに良くなった」
と、森投手のカーブの質を絶賛、プロからもその変化球と成長性が高く評価されている。また、4月上旬の高校日本代表候補合宿後から取り組んでいる2段モーションにも手応えを感じており、更なる進化への意欲も高い。
センバツ逃した悔しさ胸に「春、負けたら夏はない」!大阪王座奪還へ
今春のセンバツ高校野球出場を逃した大阪桐蔭は、この春の大会にかける思いは強い。森陽樹投手も、「春、負けたら夏はないくらいの気持ちでやっている。とにかく勝つ気持ち」と話し、勝利への強い執念を燃やしている。まずは3年ぶり14度目となる春の大阪王座奪還を目指し、チームを勝利に導くことを誓う。そして、この春の戦いが、夏の甲子園へ繋がる重要なステップとなる。エースとして、そしてドラフト候補として、森投手が大阪の頂点を目指す。
森陽樹投手 プロフィール
- 氏名: 森 陽樹(もり はるき)
- 所属: 大阪桐蔭高校 3年
- 経歴: 大阪桐蔭高等学校(U-18日本代表候補)
- 投打: 右投右打
- 最速: 153キロ
- 特徴: 今秋ドラフト候補の本格派右腕。最速153キロのストレートと、オリックス山下舜平大投手を理想とする縦に割れるカーブが武器。U-18日本代表候補。今春無安打無失点投球を披露するなど安定感が増している。




コメント