将来のドラフト候補が快投を見せた。東都大学野球2部春季リーグ戦で、駒澤大学が国士舘大学に9-0で快勝し、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。この試合で先発したのは1年生の伴場柑太投手(啓新高校)で、183cmの身長から最速150キロの速球を投げ、将来が期待されている。
150キロルーキーが圧巻の7奪三振!力感なきフォームから力強い直球
駒澤大学の1年生で最速150キロ右腕の伴場柑太投手が、この日の国士舘大学戦に先発した。前日の1回戦で黒星となり重要なマウンドだったが、3回1/3を投げ、奪った三振は圧巻の7つ。すべて空振り三振という内容で相手打線を圧倒した。力感のないフォームから繰り出される力強い直球と、決め球のチェンジアップを武器に、初回の先頭打者からいきなり2者連続三振を奪い、「初回からギアを上げた」と飛ばした。
前回、4月29日の拓殖大との3回戦で先発をしたが、初回から長打を浴びて失点し、その後、チームが追いついたもののタイブレークの末に敗れて勝点を落とした。「初回の入りが甘いと点にも絡んでしまう」とこの日は初回の立ち上がりに集中した。
その後も早めに追い込んで自分のペースに持っていった。変化球もしっかりと決まった。初回から飛ばしたこともあり4回途中で交代したものの、相手に隙を与えなかった。
183cm73kgと身長はあるもののまだ細身の体格。高校時代は140キロ台のストレートが注目されたが、大学に進学するとすでに最速150キロの力強い速球を投げ込んでいる。部では、体重向上委員に所属し、73kgの体を4年間でどのように強く鍛えていくか、将来を見据えた体作りに励んでいる。
すでに実績も残し始めたルーキーが、今後、どのように成長を見せていくか、現在2部にいる駒澤大の将来を握っている。駒澤大は昨年春のリーグ戦で1部最下位となり、入れ替え戦で東農大に敗れて2部に降格した。そして昨秋は2部リーグで東洋大、専修大、立正大に続く4位だった。
今春の東都2部リーグは上位4チームが勝ち点2で並ぶ大混戦となっている。駒澤大は専修大に勝ち越したものの東農大とのカードでは勝点を奪われ、現在の勝ち点は1でリーグでは5位だが、拓殖大とは1勝1敗、そしてこの日の勝利で国士舘大とのカードでも1勝1敗となっており、この2カードで勝点を奪うと勝ち点3で首位に浮上する。そして立正大とのカードで勝利をすれば優勝の可能性が濃くなる。
伴場柑太投手 プロフィール
- 氏名: 伴場 柑太(ばんじょう かんた)
- 所属: 駒澤大学 1年
- 生年月日: 2007年(平19年)または2006年(平18年)生まれ(18歳)
- 経歴: 啓新高等学校 – 駒澤大学
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 183cm・73kg
- 最速: 150キロ
- ポジション: 投手
- 特徴: 将来が期待されるルーキー右腕。最速150キロ。力感のないフォームから力強い直球とチェンジアップを投げ込む。この日の試合で7奪三振の力投。体重向上委員として体作りに励む。

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