全国高校野球選手権静岡大会では、静清高が池新田に7-0で7回コールド勝ちした。この試合で、プロ注目の最速145キロ左腕・内藤優央投手(3年)が7回に4番手として登板。1イニングを3者連続三振に仕留める圧巻の投球で、夏の初戦からその素質を見せつけた。この日は日本ハムなど複数のスカウトが視察をしている。
背中の違和感から復活、わずか12球で3者連続三振
185cmの大型左腕投手で最速145キロの速球を投げる内藤優央投手はこの日、7点リードで迎えた7回に登板すると、わずか12球で3者連続三振に仕留め、試合を締めくくった。「点差があったので色々、試せた」と、余裕の表情で自身の投球を振り返った。
今春、県予選の焼津中央戦で8回19奪三振という快投を見せて注目されたが、その後の静岡戦で背中に違和感を覚え、県大会2回戦の日大三島戦では4回4失点と本調子ではなかった。5月中旬には痛みが強くなり実戦から遠ざかっていたが、6月はランニングとウエートトレーニングで体力強化に専念。1週間前に実戦復帰したばかりだった。
この日は北海道日本ハムなど複数球団のスカウトも姿を見せ、長身左腕の投球を確認した。ベンチスタートだったが、長田仁志監督も「きょうは最後に投げさせる予定だった。まだ様子を見ながら投げている感じだが、まだ良くなる」と話し、順調に状態が戻ってきていると話した。
次戦は強敵・常葉大菊川「次に照準を合わせてきた」
打線もエースの復活を援護した。内藤投手の不在時に投手として137キロの速球を投げた植田青空選手(3年)が、先制弾を含む3安打2打点と活躍した。そして「優央ならあれぐらいやれる」と、エースの快投に頷いた。
次の2回戦の相手は、春夏連続甲子園出場を狙う強豪・常葉大菊川。長田監督は「明日の様子を見てからだけど、内藤が行けると言えば、投げさせるつもり」と話し、覇者を相手にエースを先発させることも示唆。内藤投手本人も「次に照準を合わせてきた」と、力強く語った。次戦の投球が非常に注目される。
内藤優央投手 プロフィール
- 氏名:内藤 優央(ないとう まお)
- 生年月日:2007年8月14日
- 出身地:浜松市
- 経歴:赤佐ヤングス(赤佐小2年) – 浜松北ボーイズ(浜北北部中) – 静清高校(3年)
- 投打:左投左打
- 身長・体重:185cm80kg
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速145キロを誇るプロ注目の左腕。2025年夏の静岡大会初戦でリリーフ登板し、1回を3者連続三振に抑える。日本ハムなど複数球団が視察。今春の県予選では8回19奪三振を記録。背中の違和感を乗り越え、夏の大会に臨む。


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