秋季高校野球関東大会は20日に準々決勝が行われ、夏の甲子園4強の山梨学院が浦和学院を6-3で下し、5年連続となる来春の選抜出場を確実にした。投打の柱で主将を務める来秋ドラフト1位候補の菰田陽生(こもだ・はるき)投手(2年)が、夏の甲子園以来となる公式戦マウンドで復活登板。自らの投球で失った点を取り返す高校通算33号の特大本塁打を放つなど、「エースで4番で主将」が大車輪の活躍を見せた。
投げて144キロ、詰まって120m超え特大弾
194cm100kgの二刀流の怪物が火を吹いた。夏の甲子園準決勝で右肘を痛めて以来、約2ヶ月ぶりの公式戦登板となった菰田陽生投手。この日は57球すべてストレートを投げ、最速144キロを計測したが、4回途中で2失点し降板した。
しかし、「自分のピッチングで2点を取られたので絶対に返してやるという気持ちで打席に入った」と、1点差に迫られた5回、バックスクリーンへ飛び込む推定飛距離120メートル超の特大ソロ本塁打を放り込んだ。本人は「少し詰まっていた」と苦笑いしたものの、超高校級の特大弾の高校通算33号となる一発で試合の流れを完全に引き寄せた。
巨人スカウトも高評価「投打にいいもの」
その大谷翔平選手を彷彿とさせるスケールの大きさに、ネット裏のスカウトも熱視線を送った。
巨人・青木スカウト:「投げる方も打つ方もいいものを持っている」
メジャー球団も既に視察に訪れるなど、来年のドラフトの主役候補として、その注目度は日に日に高まっている。
主将として目指す聖地
新チームから主将に就任。「去年まではついていく立場だった」というが、「今回は自分が引っ張っていくことができた」と、大黒柱としての自覚も芽生えた。まずは5大会連続となる選抜出場を確実にしたが、「選抜までの期間をどう使うかが重要。しっかりやっていきたい」と、兜の緒を締めた。
菰田 陽生 プロフィール
- 氏名:菰田 陽生(こもだ はるき)
- 所属:山梨学院高校 2年
- 出身:千葉県御宿町
- ポジション:投手、一塁手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:194cm・100kg
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト1位候補。最速152キロ、高校通算33本塁打の投打二刀流。主将・4番・エースとしてチームを牽引。夏の甲子園4強。







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