北海道日本ハムの吉村GMは、東京オリンピックに出場する、野球以外のアスリートについてもチェックをしていくことが分かった。十種競技の第一人者・右代啓祐の投球に注目しているという。
野球以外のアスリート
吉村GMは「やり投げとかいいのでは。右代選手。」と話し、男子十種競技の日本記録保持者・右代啓祐選手の名前を挙げた。右代選手は196cmの選手で、2014年の8月に日本ハムの試合の始球式で投球すると141キロを記録、その時の映像を持っているという吉村GMは、「いい球を投げているよね」と評価する。右代選手は2015年7月にも横浜DeNAの始球式で133キロを記録しており、最近もtwitterにもグラブを付けて投球練習をする映像をアップしている。
もっと速い球投げたい。 pic.twitter.com/mrMAN4TXAE
— 右代啓祐 (@ushirokeisuke) December 26, 2019
まだ腕の振りがぎこちないが、高い身長から伸びやかなフォームが良い。
十種競技ではやり投げも行われるが、吉村GMはオリックスの山本由伸について、「高校時のスカウティングで、我々は山本君をそこまで評価していなかった。」と話す。山本選手はプロ入り後、やり投げを練習メニューに取り込み、高校卒2年目で32ホールド、3年目の今年8勝をマークし、侍ジャパンのリリーバーとなった。「何かの発見がやりなげによってあったのかもしれない」と分析しており、「右代選手に限らず、やり投げをやっている高校生だって可能性を考えていい」と話す。
他にも東京オリンピックの競技をテレビ中継などでチェックする。「可能性はいつもある。野球の常識も変わってきているからね」と話した。最近の野球は、身体能力の高さで圧倒する選手が活躍し、ドラフト会議でも身体能力の高い選手が好まれる他、代表の選考でも短距離走のタイムなどの体力測定が行われ、それも選考基準の一つになっている。野球経験のないオリンピック選手の獲得は、その究極と言える。
吉村氏は右代氏について「今は五輪に集中していただいて、8月以降にチャンスがあれば」と、入団テストの機会を用意する可能性を示唆した。来年のドラフトで、33歳の右代選手の指名があるかもしれない。
右代が戦う十種競技の一つにやり投げがある。吉村GMはオリックス・山本がやり投げトレーニングを取り入れて昨季、今季の好成績につなげたことに興味があった。「高校時のスカウティングで我々は山本君をそこまで評価していなかった。何かの発見がやり投げによってあったのかもしれない」。だから、ドラフト対象には「右代選手に限らず、やり投げをやっている高校生だって可能性を考えていい」と話す。
11年ドラフトでは、早大ソフトボール部の大嶋匠捕手を指名した例がある。異競技選手のドラフト指名について、吉村GMは「可能性は、いつもある。野球の常識も変わってきているからね」と話す。
「五輪に集中していただいて8月以降にチャンスがあれば。十刀流。DHも含めて」と吉村GM。さらに、女子選手の指名ついても「あるんじゃない? 注視は全員にしている」
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