10月16日にスカウト会議を行った北海道日本ハムは、その夜にCSのために福岡に移動した栗山CBOが、福岡大大濠の柴田獅子選手に注目していることをわざわざ分かる形で話していた。
「何で俺が福岡にいるのかも含めて」
栗山CBOは「二刀流選手も含めて作らなきゃいけないというのもある。何でオレが福岡にいるのかも含めていろいろ考えなきゃいけない」と話し、福岡大大濠で最速149キロの速球を投げ、高校通算19本塁打の左のスラッガーとして注目される柴田獅子選手をに注目していることを分かる形で示唆した。
これについて北海道日本ハムのOBは「ソフトバンクを牽制したのですよ」と話し、「日本ハムの1位候補リストの中に関大の左腕・金丸夢斗や明大の遊撃手・宗山塁と並んで柴田の名前があるのは事実です。ただ、地元のソフトバンクが単独指名を狙って柴田を1位で入札する可能性が出てきた。戦力に余裕があるだけに、他球団との競合が必至な金丸や宗山らの即戦力にこだわる必要はないし、地元の金の卵を育てた方が得策とソロバンを弾いているらしいとね。」と、福岡ソフトバンクが1位で柴田選手を指名するという情報があり、「ソフトバンクに対して、単独指名はさせないぞという意思表示ですよ」と理由を語った。
北海道日本ハムは2010年代以降はその年のナンバーワンの選手を1位で指名してきた事もあり、今年も明治大の宗山塁選手、関西大の金丸夢斗投手の指名が最有力と見られる。また福岡ソフトバンクも宗山選手、金丸投手を高く評価する中で、必ず競合する2人の抽選に参加するよりも、将来的にこの二人くらいになりそうな高校生の単独指名を模索しており、福岡大大濠の柴田獅子選手はその筆頭候補に挙げられていると見られる。
この牽制によって福岡ソフトバンクが、抽選で柴田選手残っていないと判断し、単独1位指名をする事になれば、日本ハムが指名するであろう宗山選手の指名が1球団減ることになる。CSでは福岡ソフトバンクが3連勝し、北海道日本ハムは力で及ばなかったが、ドラフト戦線では勝利できるか注目したい。
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