巨人のドラフト指名で、早速、現役選手が強烈な危機感をもち、影響を見せ始めた。
「取られて終わるやろうなって」
巨人は、ドラフト会議で1位で高校ナンバーワン遊撃手の石塚裕惺選手、2位でも大学生では宗山塁選手に次ぐ守備力を見せる浦田俊輔選手を指名した。阿部監督の現時点での二遊間の評価が高くないことを示した形になった。
現役選手にとってもドラフト会議に指名は敏感で戦々恐々としている。自分のポジションにドラフト1位の大物が入ってきでもしたら、危機感は非常に高まってくる。
巨人でショートを任されている門脇誠選手もこの指名には大きな衝撃を受け、「当然の結果じゃないですかね」と話した。今季は129試合に出場し打率は.243、ホームランも0本に終わり、「結果が出てないっていうのがすべてなんで。これで出てるとか思っていたらその時点で先がないと思っているので。」と話した。
そして、「巨人の遊撃というところで将来性のある即戦力というところでは、いつ落とされてもおかしくないので。危機感はずっとあるんですけど、このままだと普通に取られて終わるやろうなっていう、自分の中ではそういう思いにはなりましたね」と心境を語った。
門脇選手も創価大からドラフト4位で指名され、1年目からポスト坂本として巨人のショートを任されて守備で高く評価されてポジションを取った。今年は2年目でまだ成長の時期でもあるが、阿部監督は今年の成績を見逃すこと無く、二遊間の補強を菅野投手の抜ける投手よりも優先した。
門脇選手は来年について、「大事っすね、やっぱり。1年目も全部出ているわけじゃないんで。来年、本当に勝負じゃないですかね」と話し、ショートのポジションを守る決意を見せた。
ドラフト会議の効果が、すでに現れ始めているとも言えそうだが、プロ野球人生が長くなるか短くなるか、大きな1年になりそうだ。



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