埼玉西武は1軍監督を務めた後、球団のSDやGMとしてチーム作りを主導してきた渡辺久信氏が、GM職も辞任することとなった。監督の後任は西口2軍監督が有力で、フロントは誰が主導するのかが注目される。
チーム作りの主導は
渡辺久信氏は投手として現役を終えると、2008年に監督に就任すると、その年にリーグ優勝と日本一を達成した。その後、2013年まで6年間、監督を務め、2度目の優勝はできなかったが2010年から4年連続Aクラス(2位が3度)という成績で勇退した。
2013年のオフからは球団のシニアディレクターに就任し、チーム作りをスタートさせると、2017年には編成部長を兼任し、2019年の1月よりGMに就任し、チーム作りのトップとしてドラフト会議やトレードなどを主導、2018年、2019年には辻監督の元でパ・リーグ2連覇を果たした。
しかし、チームは相次ぐ主力のFAなどによる離脱により、2021年に6位となると2023年には松井稼頭央監督が就任したものの5位、そして今年は開幕から低迷が続き、自ら監督代行としてチームの建て直しを図ったものの、結果を出せずにシーズンを終えた。
10月1日のホームゲーム最終戦は白星で飾ったが、試合後のセレモニーでは「ファンの皆さんには本当に悔しく、辛い思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。GMそして監督代行として責任を感じております」と話すと、「41年前に18歳で西武ライオンズに入団して、ほとんどの期間をライオンズとして戦ってまいりました」と自らを振り返る発言をし、「私は誰よりも西武ライオンズを愛しています。そして、ファンの皆さんも引き続きライオンズ愛で選手の後押しをしてほしいです。よろしくお願いします。どうもありがとうございました。」と話していた。
埼玉西武は10月4日が今季最終戦となり、渡辺氏の監督代行やGMの退任、そして西口2軍監督の就任などが進んでいくものと見られるが、チーム作りを主導していたGMがいなくなることで、方針が変わってくる可能性がある。西武は2019年から潮崎哲也氏が編成トップとしてチーム編成ディレクターとして、ドラフトでもスカウト活動などをしている。潮崎氏は基本的には渡辺GMと同じ方針で編成を行ってきたが、今後、GM職が存在し続けて潮崎氏が就任するのか、それとも編成も大きく代わるのかなどが注目される。




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