阪神が新入団選手発表、5選手の横顔

阪神ドラフトニュース

 阪神はドラフトで指名された新入団選手5人の発表を行った。5選手の横顔と活躍期待度をまとめた。

阪神2014年新入団選手一覧

順位 選手名 位置 出身 身長体重 投打 契約金 年俸 背番号
1 横山雄哉 新日鐵住金鹿島 182cm75kg 左左 1億 1500 15
2 石崎剛 新日鐵住金鹿島 182cm85kg 右右 7000 1200 30
3 江越大賀 駒澤大 182cm83kg 右右 6000 1000 25
4 守屋功輝 Honda鈴鹿 183cm82kg 右右 5000 840 43
5 植田海 近江 175cm72kg 右右 5000 500 62

 

新人選手の横顔と期待度

ドラフト1位 横山雄哉投手 期待度1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆☆

 山形中央高校から新日鐵住金鹿島に進み3年目と若い投手で、高校時も社会人でも大型左腕で速球を投げる素質の高い選手として評価されていたが、ドラフト直前の社会人の試合や21Uのピッチングで、即戦力としての期待が高まっている。

 しかし基本的にはストレートは高めにいく投手で、キレが良い時はプロの打者からも空振りを奪えるが、キレが悪いと痛打を浴びるかもしれない。本当のコントロールを備えたときが、横山投手の本当のピッチングができるようになりそうだ。

ドラフト2位 石崎剛投手 期待度1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆

 三和高校という野球では無名の高校から新日鐵住金鹿島に進み、そこから数年間苦労を重ねた。腕を今の位置にして時間をかけた事が、ようやく花開いた。考えて作った今のフォームは簡単には崩すことはないだろう。またリリーフでも注目される活躍ができる投手になると思う。

 社会人の大会ではほぼストレート一本で抑える事ができた。プロでもある程度通用しそうな威力がある。ただ、コントロールの面で悩む時期も出てくるだろう。その時にプロの指導者が軽い気持ちでフォーム改造などの指導をする可能性もなくはない。そこで自分のフォームを変えない強さか、自分で考えてフォーム改造ができる力があるかが問われる。

ドラフト3位 江越大賀選手 期待度1年目:☆☆ 3年目:☆☆☆☆

 大学ではとびぬけていた強肩と走塁でスタンドを沸かせる選手だった。しかし打撃は迷いがあった時もあり4年春までは納得はしていないだろう。ただし4年秋に思い切りの良いバッティングで、自信をもって打席に入る姿があった。自信が江越選手の武器となりそうだ。

 北海道日本ハムに2013年にドラフト3位で入った岡大海選手のケースが参考になりそうだ。足や肩で驚くプレーを見せるが、打撃に自信が持てるまである程度時間をかけて育てて、自信が揺らぐことが無くなってから一気に活躍をさせるのが良いと思う。決して守備だけの選手にはしないでほしい。

ドラフト4位 守屋功輝投手 期待度1年目:☆☆☆ 3年目:☆☆

 高校、大学と素質を評価されてきた選手で、社会人でも148km/hを記録する力のある投手、スリークォーター気味のフォームと変化球の種類も豊富で期待されている。ただし、大学でも社会人でも好投を見せる試合もあるが、シーズンを通して実績を残したりという事はなく、1年目から投げっぷりの良さなどでブレークしなければ、埋もれてしまうかもしれない。

ドラフト5位 植田海選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆☆

 夏の甲子園で評価を挙げた選手、守備の良さを評価されている。鳥谷選手がぬけ手薄になったポジションだが、1軍でプレーするには打撃でも力強さが必要になる。北條選手などを競争するためにできれば早めに出てきたいところ。

 

チーム全体の戦力アップ 1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆

 ドラフト1位2位の左右の投手は先発にしてもリリーフにしても非常に期待でき、投手陣の層の厚さを増すことになりそうだ。3年後には江越選手も中心選手になっていそうで、成長に注目したい。

 今の課題であるポスト鳥谷という選手はいない。その穴を若手選手が埋める事ができるかがカギとなりそう。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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