阪神は大学野球選手権で、亜細亜大の田中幹也選手、天理大の友杉篤輝選手の2人に注目していたことがわかった。
即戦力遊撃手
亜細亜大の田中幹也選手、天理大の友杉篤輝選手は共に、ショートの守備でもプロ即戦力と評価される選手で、またそれぞれ特徴を持っている。
田中選手は大学野球選手権で4試合に出場し14打数4安打で4打点、50m5.9秒の足は大学生トップクラスで、今大会でも2盗塁を決めた。東都リーグでは1試合6盗塁など11盗塁を決めている。
友杉選手は今大会では初戦で姿を消したものの、名城大の来年のドラフト1位候補の松本凌人投手からライト前にヒットを打ち、今年のドラフト候補の野口泰司捕手から盗塁を決めた。リーグ戦では10盗塁をしており、失敗は0だった。
この2人について阪神の畑山統括スカウトは「軽快な動きと脚力という彼らの持ち味をいかんなく見せてくれた」と評価する。
チームでは長年鳥谷選手の後継者がおらず、ショートに選手が固定できていなかったが、昨年ルーキーだった中野拓夢選手がショートのレギュラーとして、守備、打撃で活躍をしている。他にも植田海選手、小幡竜平選手、木浪聖也選手、熊谷敬宥選手など層が薄いわけではないが、長年ショートのポジション争いをしていた選手たちも、別のポジションを守ようになり、新たに中野選手に対抗できる遊撃手の獲得という方針もあるかもしれない。
ただし、現時点では二塁手、外野手などレギュラーが固まっていないポジションが優先度が高いと見られ、田中選手や友杉選手をショートに起用し、中野選手をセカンドに起用する可能性もあるほか、二塁手としてスラッガータイプの山田健太選手、または俊足の外野手&左腕の二刀流・矢澤宏太選手、俊足強打の蛭間拓哉選手を優先する可能性もある。
今後は侍ジャパン大学代表候補合宿、秋のリーグ戦を見て大学生を見極めていくが、ドラフト1位指名の可能性としては大阪ガスの河野佳選手か、ここに挙げられた大学生が高いものと見られる。



全チームが出場した8日に阪神・畑山統括スカウトは「軽快な動きと脚力という彼らの持ち味をいかんなく見せてくれた」と2人を評価していた。
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