巨人が2018年のドラフト1位指名投手・高橋優貴投手と来季の契約を結ばないとした。3年目に1軍で11勝を挙げたドラフト1位左腕投手が、わずか6年での戦力外となった。
2桁勝利のプレッシャーも
高橋優貴投手は八戸学院大の左腕投手で、2018年のドラフト1位で巨人に指名された。大学時代も良い時と悪い時の波があり、良い時には手が付けられない投球を見せ、2018年に巨人は根尾昂選手、辰己涼介選手の指名を外すと、この高橋投手を1位指名して注目されていた。
1年目の2019年に1軍で5勝7敗、2年目は振るわなかったが3年目に11勝9敗と順調んい成績を残し、ドラフト1位の力を見せていたものの、2022年は1勝に終わるとそのオフに左肘のクリーニング手術を受けて育成契約となった。2023年には支配下に戻ったものの1軍での登板はわずかで、今年はここまでファームでの2試合の登板しかなかった。
11勝した翌年の4年目に1軍では1勝止まり、26回2/3を投げて18四球と制球に苦しんだ。巨人OBで評論家の関本氏は「一気に壁に当たってしまった。イップスまでいかないが、カウントも取れない。もともと制球がいいタイプではなかったとはいえ、あそこまで悪くなるのは珍しい。けがもあったが、打たれた経験やフォアボールを出してはいけないといったメンタル的なことでフォームを見失ってしまったんだろうな」と話すように、今年は登板することも難しいほどの状態になっていたという。
以前ほどではないにしても、巨人のドラフト1位というのはプレッシャーは大きく感じられるし、4年目のオフには手術で遊離軟骨の除去なども行ったことを見ると、肘の痛みもある中で、11勝した投手というプレッシャーも重なったのかもしれない。
今後、現役を続けるのかどうかはわからないが、一度、プレッシャーの軽い状態でどのくらいまで戻れるのかを見てみたい気もする。良い時の球の威力は素晴らしく、また見たい気持ちも強いが、そこは高橋投手自身の判断を待ちたい。


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