春季高校野球富山県大会1回戦が行われ、昨夏4強入りした未来富山高校は、新湊高校との初戦に臨んだ。この試合で、侍ジャパンU18代表候補に選出されたエース左腕、江藤蓮投手（3年）が投打にわたる活躍を見せ、延長11回タイブレークの末、チームをサヨナラ勝利に導いた。
延長10回まで13奪三振の力投！投打でチームを勝利へ導く
江藤蓮投手は、新湊高校との初戦で先発のマウンドに上がった。試合は1点を争う緊迫した試合となると、10回までマウンドを守り3安打2失点（自責点1）、そして驚異の13個の三振を奪う力投を見せた。
初回には自己最速タイとなる143キロをマークする。力強いストレートと切れのある変化球で相手打線を翻弄した。打者としても、2番打者として3安打1打点と活躍。投打でチームの勝利に大きく貢献した。
延長11回タイブレークの末に未来富山がサヨナラで勝利した。昨夏、昨秋、そして今春と3大会連続で新湊高校と対戦しており、「投げづらかったですが、どう仕留めるかを考え、バッター1人1人を見て投げられました。タイブレークでは気持ちがブレた部分もあったが、1失点で抑えられて良かったです」と、厳しい試合を制した安堵の表情を見せた。
U-18代表候補合宿で得た自信と成長への糧
江藤投手は、甲子園出場の経験はないものの、その素質を見込まれ侍ジャパンU18高校日本代表候補として4月初旬の強化合宿に参加した。全国トップレベルの選手たちが集まる合宿で、紅白戦では2イニングを投げ、打者6人を無安打無失点、2三振に抑えるという結果を残し、多くのスカウトや高校野球関係者の注目を集めた。「レベルの高い選手の集まりでしたが、紅白戦では結果を残せて自信になりました。スイングも鋭く速かったですが、カットボールを中心にストレートも負けないように投げ込みました」と、自身の投球が全国レベルでも通用することを実感した。
冬場のトレーニングを経て体重が5キロ増え、身長180センチ、体重83キロと一回り大きくなった。体の成長はストレートの力強さを増し、変化球の精度も向上させた。周囲からの注目も高まっているが、「注目されているのは感じているけど、それにとらわれず自分のことをやるだけ」と、冷静に自身の課題に取り組んでいる。
そして目標は夏の甲子園だが、「合宿で会った仲間と甲子園で再会したいです」と話し、U18代表候補合宿で出会った全国の強豪校の選手たちと会うことも目標として、聖地への想いを強くしている。
代表候補合宿で注目を集め、春、夏に大きく成長した姿を見せられれば、昨年の合宿で注目された左腕、北照の高橋幸佑投手（中日ドラフト5位）と同じような形で、秋のドラフト会議の候補として注目されることになりそうだ。
江藤蓮投手 プロフィール
- 氏名: 江藤 蓮（えとう れん）
- 所属: 未来富山高等学校 3年
- ポジション: 投手
- 出身: 富山県（記事より推測）
- 投打: 左投（記事より）
- 身長・体重: 180cm・83kg
- 最速: 143キロ
- 特徴: U-18高校日本代表候補に選出された左腕エース。最速143キロのストレートと変化球が武器。打撃力も兼ね備える二刀流。
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