大阪桐蔭・エース兼主将の中野大虎選手が投打で躍動、履正社勝利し阪神など7球団スカウトにアピール

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大阪府高校野球の「2強」が春季大阪府大会決勝で対戦し、大阪桐蔭高校が履正社高校を6-2で下し、3年ぶり14度目の優勝を飾った。主将兼エースの中野大虎投手(3年)が投打にわたる活躍でチームを勝利に導き、昨秋決勝で苦杯をなめたライバルに雪辱を果たした。

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ライバル履正社に雪辱の完投勝利

大阪桐蔭高校の背番号1を背負うのは、主将でもある中野大虎投手。チーム内には森陽樹投手という153キロの速球を投げプロも注目する投手がいるが、今大会は背番号1をつけた。「自分が1番をつけると決めて練習してきた」と話し、昨秋は背番号1を森投手に譲ったが、この春は1を背中につけた。

「背番号1をもらった以上、決勝も投げる準備をしてきた」と話す中野投手は、この日の決勝の先発マウンドに上がった。相手は昨秋の決勝で敗れた履正社高校。中野投手は9回を投げ抜き、9安打を許しながらも2失点に抑え、完投勝利を挙げ、140球の熱投で、昨秋の雪辱を果たした。試合後、「秋に負けた悔しさを決勝でやり返すというところだけだった」と話すと、打撃でも8回一死一、二塁の場面でレフトオーバーの2点適時打を放ち、投打でチームを勝利に導いた。

「全然あきません」

優勝をしても大阪桐蔭のナインは大喜びをしなかった。完投勝利の中野投手も試合後の開口一番は、「全然あきませんね」と話した。3回に先制を許すなど、立ち上がりの慎重さが裏目に出たことに課題を感じている様子だった。しかし、なおも二死満塁のピンチを遊撃手へのゴロで切り抜け、最少失点でしのぐ粘りも見せ、西谷浩一監督も「あそこで崩れないのが中野」と、エースに指名した投手の粘り強さを評価した。

中野投手は冬の間に背部を鍛え、自然とショートアームのようなコンパクトな腕の振りを習得しており、新しいフォームによって「見え方が変わってきている」と手応えについて話す。

この試合には阪神など7球団のスカウトが視察に訪れており、その投球を見守った。

主将でエース

大阪桐蔭では2023年にエースだった前田悠伍が名門のエースで主将としてチームを牽引した。その責任感を痛烈に感じるこの春の戦いとなり、この日の試合終盤に9回を投げ抜いた際には、「8、9回はちょっと泣きそうだった」と、大阪の頂点に立ったことへの感情が込み上げてきたことを明かした。

西谷監督は「頼もしく投げてくれた。近畿大会も勉強して夏に挑戦したい」と語り、夏へ向け更なるレベルアップを目指す。大阪の頂点に立ち、主将兼エースとしてチームを牽引する中野投手が、近畿大会にどのような投球やリーダーシップを見せるのか、そして、ドラフト1位でのプロ入りを目指す森陽樹投手の投球にも注目が集まる。

中野大虎投手 プロフィール

  • 氏名: 中野 大虎(なかの だいと)
  • 所属: 大阪桐蔭高等学校 3年
  • 出身: 大阪府和泉市
  • 生年月日: 2007年(平19年)6月18日(17歳)
  • 経歴: (5歳~ソフトボール)- 大阪泉州ボーイズ(小学6年~)- 浜寺ボーイズ(中学)- 大阪桐蔭高等学校(1年秋背番号10でベンチ入り、今春背番号1、主将)
  • 投打: 右投右打
  • 身長・体重: 180cm・79kg
  • 最速: 149キロ
  • ポジション: 投手
  • 背番号: 1(今春)
  • 特徴: 今秋ドラフト候補のエースで主将。最速149キロ。春季大阪大会で履正社を相手に完投勝利を挙げ、優勝に貢献。打撃でも活躍。冬場のフォーム修正で進化。好きな球団は阪神タイガース。
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yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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