夏の高校野球群馬大会を前に、健大高崎が浦和学院都の夏前最後の練習試合を行い、今秋ドラフト1位候補の最速158キロ右腕・石垣元気投手(3年)が先発した。ネット裏には、パイレーツ、巨人、福岡ソフトバンクなど日米14球団36人のスカウトが大集結する中、2回を1安打2奪三振で無失点、最速153キロと圧巻の投球を披露し、その実力を見せつけた。
「球速よりも質」常時150キロ超えで5奪三振の快投
この夏までのテーマは「球速よりも質で押していくこと」で、この日も力感のないフォームから、カーブ、カットボールを投げると、自慢のストレートも最速153キロを計測した。関東大会でも強打を見せた浦和学院を圧倒する投球に、その力は抜きん出ている印象だった。
高校生No.1右腕の投球に、この日集結した日米14球団36人のスカウト陣も釘付けになった。
福岡ソフトバンク・永井智浩編成育成本部長:「状態がよさそうですよね。力感なく落ち着いて投げられていた。ストレートが150キロ超えて、140キロ以上のカットボールもあり、フォークもある。そら来るでしょう」
と話した。
また、5人態勢で視察した巨人の水野雄仁編成本部長代理も、
巨人・水野雄仁編成本部長代理:「真っすぐも変化球も良い。本当にすばらしい投手です」
と評価した。今年は中西聖輝投手、伊藤樹投手といった大学生の右腕投手に注目選手が多く、ドラフト1位候補と評価されているが、石垣投手もそこの中に入ってくるくらいの投球を見せている。球団が投手を指名すると決めた時、中西投手か石垣投手かで迷うようなくらいの、即戦力右腕としての評価になるであろう。
この夏、他の大会で視察しなければならない選手が多い中で、ひょっとすると健大高崎の試合は以外にスカウトが少なくなるかもしれない。もう視察は十分、そう思えるこの日の投球内容と、各球団の視察の状況だった。
石垣元気投手 プロフィール
- 氏名:石垣 元気(いしがき げんき)
- 生年月日:2007年8月16日
- 出身地:北海道登別市
- 経歴:柏木ジュニアーズ(幌別西小1年) – 洞爺湖リトルシニア(西陵中) – 健康福祉大学高崎高校(3年)
- 投打:右投左打
- 身長・体重:180cm・80kg
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速158キロを誇る今秋ドラフト1位候補右腕。2025年7月2日の浦和学院との練習試合で3回1安打無失点5奪三振、最速153キロを記録。日米14球団36人のスカウトが視察し、ソフトバンク、巨人、DeNAなどから高い評価を受ける。名前は、出産予定日を2週間過ぎても生まれなかったことから「元気で生まれてほしい」と両親に命名された。

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