146キロ左腕の早実・中村心大投手が8回1失点力投も3季連続甲子園ならず、早稲田大進学へ

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全国高校野球選手権西東京大会は準々決勝が行われ、3季連続の甲子園出場を目指した早稲田実業が国士舘に3-4で9回逆転負けを喫した。主将でエースの最速146キロ左腕・中村心大投手(3年)が、左手指のマメをつぶしながらも8回6安打1失点、145球と力投したが、9回に後続に託すと一気に逆転を許して敗れた。進路については大学進学を表明した。

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マメつぶれながら145球の力投も9回に悪夢

「去年優勝して、今年は自分たちの手で甲子園に行きたかったんですけど、最後は何もできなくて、ここで負けてしまって悔しいです」。試合後、中村心大投手の涙は止まらなかった。この日も投打の大黒柱としてチームを牽引。先発マウンドに上がると、3回から左手人さし指のマメがつぶれ、皮がめくれるアクシデントに見舞われながらも、気迫のピッチングで8回を6安打1失点(自責0)。打っても3番打者として5回に貴重な3点目となるタイムリー内野安打を放った。

3-1で迎えた9回、疲労から球威が落ちたことでマウンドを後続に託した。しかしリリーフで登板した投手が国士舘打線を抑えることができず、味方のエラーも絡んで3失点。目前だったベスト4進出の切符は、その手からこぼれ落ちた。

降板後、三塁コーチャーとして最後まで声を出し続けた主将は、試合後の整列で泣き崩れた。「ここまで一緒にやってきたんで。みんな頑張ってくれたんですが、それ以上に相手が強かった。誰が悪いとかじゃなくて、相手が強かった」と、仲間をかばい、勝者を称えた。

「中村頼みのツケが回ってきた」監督も悔やむ

早稲田実業の和泉実監督は、「この1年、中村頼みでやってきたツケが回ってきた。この国士舘戦がキーと思っていたが、心配なところが出てしまった」と、エースに頼らざるを得なかったチーム状況を悔やんだ。そして、「入学してから、いい投球も悔しい思いもしながら成長してくれた。今後の糧になってくれれば」と、最後まで投げ抜いたエースの将来に期待を寄せた。

中村投手自身も、「本当にたくさんの人に支えてもらって、最後の大会は自分の手で何とかしようと思ったんですけど、最後まで自分の弱さが出てしまった。キャプテンとしてもまだまだ未熟だった。自分の弱さがチームの弱さになってしまったのかなと思っています」と、主将としての責任を口にした。

進路は大学進学へ

試合後、今後の進路について問われた中村投手は、「大会前から大学進学と決めていた。本当にこの最後の大会にかけていた。最後に勝ちきれなくて悔しいです」と話した。次は早稲田大学で、再びこの神宮球場でこの日のような熱投を見せてくれるのは間違いないだろう。

中村心大投手 プロフィール

  • 氏名:中村 心大(なかむら こころ)
  • 所属:早稲田実業学校高等部(3年)
  • ポジション:投手
  • 投打:左投
  • 主な特徴や実績:最速146キロを誇る左腕。早稲田実業で主将、エース、3番打者を務める。2025年夏の西東京大会準々決勝で8回1失点と力投するも、チームは敗退。昨夏、今春と甲子園に出場。卒業後は大学へ進学する意向。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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