東北楽天ゴールデンイーグルスのドラフト指名予想

【投手▲】24歳の世代までは特に右投手は各年代に投手がいたが、近年はその割合を減らしているようであり、昨年は左右とも高校生投手の指名はなかった。その分、社会人・大学卒の指名は続いてい言うと見られる。右は2023年に一気に高校生3人を指名しているものの、世代の空白を無くすには即戦力投手を一人、左は21歳が最も若いため、高校生投手を指名したい。ただし、世代表に関して言えば優先度は高くない。

【捕手●】捕手も各年代に選手がいたが、最近は指名が少なくて最も若くて24歳と若い世代の捕手が少ない。高校、または大学社会人の捕手の指名がありそうだ。

【内野手●】二遊間は昨年の宗山選手と黒川選手の台頭により、長期的に優先されるポジションではなくなったのは大きい。反面、一三塁は使いたい選手がやや少ない状況にもあり、コーナーの右の大砲は補強ポイントである

【外野手●】頭数からして非常に少ないが、中島選手など下位指名選手に助けられている。しかし、ベテランが戦力外となり、補強はまったなし、特に右打ちの外野手の指名は必須だろう。

【先発●】先発陣は絶対的な存在がいなくなった。古謝投手、藤井投手の左腕が支えている中で早川投手が成績を落としているほか、41歳の岸投手に頼っている。大内投手、坂井投手、徳山投手の台頭に期待したいが、即戦力の先発投手は欲しい。

【リリーフ▲】リリーフ陣は左右に頭数も多く、12球団を見ても豊富といえるが、抑えに絶対的な投手を置き、勝利の方程式を作りたい印象も受ける。

【捕手▲】一軍の戦力を見ると、太田選手、堀内選手が油の乗った状況となっている。打撃での貢献も堀内選手は比較的あるほうだが、打てる捕手として期待の安田選手や、ファームの水上選手などが成績をおとしているのが気がかりではある。

【内野手▲】宗山選手の加入でショートが固定、サードの村林選手とセカンドの小深田選手も固定された形となった。浅村選手、鈴木選手のベテランがやや力を出せなくなっていて、黒川選手がいよいよ台頭したものの、ホームランを打てる選手が全体的に少なく、長打を打てる選手を獲得したい。

【外野手●】　辰巳選手、小郷選手が成績を落とし、ベテラン選手の活躍できなくなる中で、中島選手に救われた所がある。非常に綱渡り的で指名が必要

昨年は宗山選手に競合覚悟で1位指名し見事に獲得、チームにとって大きな指名となった。高校生投手を指名せず、即戦力投手と外野手を指名している。ここ数年の1位指名選手を見ると、補強ポイントの野手を1位指名するケースが多く、補強ポイントを積極的に1位指名していく傾向がある。

1年毎の指名はバランスを欠くものの、3年くらいのスパンでバランスを取っており、2023年は高校生投手、2024年は一転して高校生の指名はなかった。左投手は継続して指名を続けており、投手はスパンを長くして指名を継続していく所もある。

今江監督が1年で退任しての三木監督の1年目だったが、監督交代はなくホッとしているだろう。石井GMが戻ったことで、三木谷オーナーからのオーダーも減っていると思うが、監督の采配についても三木監督一人ではなく、複数人で決めるような体勢になっているようで、現場が思い切りやれるような感じではなく、フロントとしてやや課題があることは否めない。

そういった事から、ドラフト会議の指名もフロントが主導で選手を選択していると見られ、特に石井GMの手腕は、補強ポイントをどんどん指名していくスタイル、毎年選手がガラッと変わるようなMLBのようなイメージでチーム作りをしており、高校生を育てていくような長期的な目線は少なく、ドラフト会議でも即戦力として獲得した選手が上手くハマっていくような形になっている。