東京六大学が開幕し、法政大はエース・尾崎完太投手のスキのない投球で10-0で慶応大に圧勝した。この試合には9球団のスカウトが視察し、巨人・ソフトバンク・東京ヤクルトの3球団のスカウトが尾崎投手を評価している。
150キロ記録
これまで自己最速が149キロだった尾崎完太投手だが、この日の3回2アウトで打席に清原正吾選手を迎えると、150キロのストレートを投げ込んでファーストフライに打ち取った。角度のあるストレートと、得意のカーブを織り交ぜてタイミングを外す投球が冴え、7回を3安打5奪三振で無失点に抑えて勝利した。
「球速のことは1ミリも考えていなかった。初戦を抑えたかった」と話したものの、やはり150キロの大台に乗った事は大きい。リリースポイントをやや打者に近い所にし、この冬には小さく動くカットボールを習得すると、ストライクゾーンで勝負できるようになり、課題の制球力も良くなった。
この日は9球団のスカウトが視察をしているが、
巨人・榑松スカウト部次長:「直球のキレもいいし、カーブは落差があってブレーキが利いている。いい投手」
福岡ソフトバンク・宮田関東統括スカウト:「成長しています。まっすぐのアベレージも上がり、カーブも良い」
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「昨年より球速が出ていたし、成長を感じる。以前はコンビネーションで打ち取る投手という印象だったが、直球の強さも出ている」
と共にストレートの強さが増したことを評価した。ストレートとカーブのコンビネーションも良くなり、投球の幅が広がった。
そして尾崎投手は「目標は153キロ。プロを目指して頑張ります」と話し、プロ入りの目標を力強く語った。即戦力の左腕投手として、更に注目度は増すことになりそうだ。

課題の制球力もリリースポイントを前にしたことで1四球のみ。冬場に習得したカットボールで、芯を外した。ネット裏で視察した巨人の榑松(くれまつ)スカウト部次長も「直球のキレもいいし、カーブは落差があってブレーキが利いている。いい投手」と熱視線を送った。


視察したソフトバンク・宮田善久関東統括スカウトは「成長しています。真っすぐのアベレージも上がり、カーブも良い」と評した。

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