東都大学リーグ戦では亜細亜大4年でドラフト候補の山城京平投手(興南高)が東洋大2回戦で先発すると、自己最速タイとなる151キロを記録した。視察した阪神の吉野スカウトが、髙橋遥人投手と比較して評価した。
亜細亜大の先輩「遥人に似ている」
先発した山城京平投手は初回、1アウトから自己最速タイとなる151キロを記録するなど、バネのある体から躍動感のあるフォームで投げられる勢いのあるストレートで、3回まで東洋大を無失点に抑えた。
しかし4回、四球から2本のタイムリーヒットを浴びて3失点し、3回2/3で降板した。「少し引っかける部分があって修正がきかなかった」と反省した。試合は10-7で勝利し、「きょうは野手がつないでくれた勝利」と胸をなでおろした。
それでもこの日の投球はスカウトの目に止まった。阪神の吉野スカウトは亜細亜大の先輩である高橋遥人投手の名を挙げ、「直球の質は大学時代の遥人に似ている」と、抜群の伸びのあるストレートが注目され、2017年のドラフト2位で阪神が指名した左腕に似ていると話し、「しなやかさ、バネのような瞬発力がある」と素質を評価した。
山城投手は興南高校時代に146キロのストレートとチェンジアップを武器にするサウスポーとして注目され、亜細亜大では1年春からベンチ入りしてリーグ戦にも登板して150キロの球を投げていた。
2年秋には3試合に先発するも0勝で、昨秋も26回1/3を投げて19安打、22四球で自責点11とまだ課題もあるが、20個の三振を奪うなど力も見せている。4年生になった今年は先発2戦目に起用された。
この日の結果ではまだ信頼を勝ち得たわけではないが、山城投手は「良い意味で捉えれば、次に生かせる。直球自体はすごい良かった」と話し、次戦までに投球を磨いていくと話した。左腕投手のドラフト候補として注目されていく。


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