【7球団注目】中大準硬式の大山北斗投手、最速152キロ右腕の好投に阪神スカウト高評価

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プロ7球団が注目する中央大学準硬式野球部の4年生右腕・大山北斗投手が、東都大学準硬式リーグ戦で高騰し、高校時代は無名の存在であったが、大学で球速が11キロもアップし、最速152キロをマーク。その圧巻の投球に、この日視察した阪神や、これまでに視察をしていたヤクルトなど7球団が注目している。

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「隠し玉」準硬式から現れた152キロ右腕!7回無失点の快投

大山北斗投手は、4月22日に行われた東都大学準硬式野球の春季リーグ戦、専修大学戦に先発。7回を83球で投げて3安打5奪三振無失点と相手打線を抑え込み、チームを勝利に導いた。

「初回から3者凡退で抑えることができて、試合の入りがとてもよかった。そのままリズムに乗ることができたと思います」と立ち上がりから調子が良く、最速も145キロを記録した。4回にはこの試合で唯一2塁にランナーを置いたものの、132キロのフォークボールが鋭く沈み、空振り三振を奪った。「三塁ベースを踏ませないよう、絶対に抑えてやろうと思っていた。自信のあるフォークで三振を奪って、打線に良い流れをつなげられた」とこの場面を振り返った。

昨年8月の全日本選手権準々決勝では自己最速となる152キロを記録している。得意とするフォークボールで空振りを奪う能力も高く、この日もピンチで三振を奪った。今季は既に帝京大学相手に9回3安打無奪三振で完封勝利を挙げるなど、安定した投球を見せている。

7球団スカウト熱視線!阪神スカウトも認めるフォークの質

関係者を除けば観衆がわずか11人という、決して注目度が高いとは言えない準硬式野球の試合会場に、阪神の吉野誠スカウトが姿を見せ、「150キロ出せるのは大したものです。フォーク系のボールで空振りを奪う能力が高い」と、大山投手のストレートの球威と変化球の質を高く評価した。

この大山投手には先日の専修大戦にも複数の球団のスカウトが訪れていたが、この日の阪神や東京ヤクルト、そして他にもスカウト部長級の視察もあるなど7球団が注目している。

興南高校時代から球速11キロアップ

沖縄県の興南高校出身である大山投手は、高校時代は最速141キロで甲子園出場もなかった。大学進学時、関東の大学で硬式野球を続ける思いもあったが、沖縄尚学高校出身の中央大学準硬式野球部・小泉監督からの誘いを受け、準硬式に転向した。

以前は「なんで速くなったのかわからないのですが、めちゃくちゃ走りました」と話していたが、大学で最速が11キロもアップした要因の一つに走り込みがある。日野市内の寮から八王子市内の球場までの往復10キロを走り続けるなど、練習以外にも毎日5キロから10キロを走り込み、徹底的に下半身を強化している。

また、食事やトレーニングにより、身長が175cmから180cmに、体重も65kgから75kgに増えたことも、体に力がつき球速アップに貢献したと考えられる。興南高校の先輩であるオリックス・宮城大弥投手のプロでの大活躍を見る中で、同学年で東京の大学で硬式で野球を続けている亜細亜大学の山城京平投手が神宮で好投をみせており、「違う場所でプレーしているんですけど自分は意識している。山城も抑えてくれてよかった」と活躍を見ている。他にも立教大の山形球道選手も打者としてこの春に活躍を見せており、興南高校出身の選手たちの活躍も自身のモチベーションになっているという。

「プロに行きたい思いはありますが、いきなり活躍できるかは分からない。悩んでいます」と話す大山投手だが、以前は「将来は社会人、プロ野球といったレベルの高いところを目指していきたい」と話しており、現時点ではプロか社会人野球かの2択で進路を考えている。「球速を上げて、抑えや中継ぎでも使える選手と証明したい」と話す。

過去には、明治大学準硬式野球部から社会人野球を経てオリックスに入団した高島泰都投手や、福岡大学準硬式野球部から西武に入団した大曲錬投手など、準硬式野球出身のプロ野球選手も存在している。まずはこの春のピッチングによって社会人からの誘いは間違いなく来るだろう。その上で、7球団が注目しているプロに直接向かうのか、それとも高島投手のように社会人で硬式で実績を積んでからとなるのか、その進路が注目されそうだ。

大山北斗投手 プロフィール

  • 氏名: 大山 北斗(おおやま ほくと)
  • 所属: 中央大学準硬式野球部 4年
  • 出身: 沖縄県糸満市
  • 生年月日: 2004年(平成16年)3月10日(21歳)
  • 経歴: 向島シャークス(京都・向島南小5年時)- 兼城中学校(沖縄・軟式野球部)- 興南高等学校 – 中央大学準硬式野球部
  • 投打: 右投右打
  • 身長・体重: 180cm・75kg
  • 50メートル走: 6秒3
  • 遠投: 110メートル
  • 最速: 152キロ
  • 特徴: 準硬式野球界から現れた本格派右腕。大学で球速が11キロアップし最速152キロをマーク。自信のあるフォークボールで空振りを奪う能力が高い。プロ、社会人野球入りを目指す。
準硬式の152キロ右腕・中央大の大山北斗投手に複数球団のスカウトが視察
東都大学準硬式リーグ1部の中央大vs専修大の試合に、複数のプロ球団のスカウトが視察に訪れた。昨夏に152キロを記録した大山北斗投手が注目されているようだ。
興南高校のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
7球団視察済み「準硬式の隠し玉」中大の152キロ右腕・大山北斗が快投 阪神スカウト「フォーク良い」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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