静岡学生野球リーグの最終節第1日は、全勝同士の日大国際と静岡産業大学が対戦し、日大国際が10-0、7回コールドで快勝し、リーグ優勝に王手をかけた。この試合で先発したプロ注目の林京平投手(4年)が、自己最速を更新する152キロをマークし、7回無失点のピッチングでチームを勝利に導いた。
プロ複数球団が注目する前で7回無失点の快投
静岡学生野球リーグの優勝をかけた全勝対決に先発した日大国際関係学部の林京平投手は、リーグ戦でここまで6勝を挙げている静岡産業大の見目大弥投手とのエース対決となった。初回に自己最速を4キロ更新する152キロをマークするなど、力強いストレートを軸に押し込む投球を見せると、4回をのぞき毎回走者を背負う苦しい展開ながらも粘り強く投げ抜き、7回を6安打9奪三振で無失点に抑えた。試合は10-0でコールドとなり、今季4勝目を完封勝利で飾り、全勝を守った。この試合には複数のNPB球団スカウトも視察に訪れており、プロ注目の林投手がその実力を存分にアピールした。
この日の投球について林投手は「毎年、産業大さんには苦しめられている。不安でしたが、良かったです」と話し、勝利を手にしたことに安堵の表情を浮かべた。
昨秋のリベンジ、制球安定で掴んだ優勝王手
林京平投手にとって、静岡産業大学は昨秋に苦汁をなめさせられた相手だった。昨秋のリーグ戦終盤、優勝に王手をかけて迎えた静岡産業大戦で自身が先発するも、5回8安打4失点で降板して敗戦し、優勝を逃したという経験がある。今回の大一番で見事雪辱を果たし、チームを優勝王手へと導いた。
昨秋からの成長として、平均球速が140キロ前半から後半へを威力を増した。この日も初回から2者連続空振り三振を奪うなど球威を見せつけた。また、対打者への意識を高めたことで制球力が安定。この日の与四球はわずか1つと、安定した投球を続け、相手にスキを与えなかった。
和泉貴樹監督も林投手の力投に感謝し、「まず一つ勝てて良かった。これで他の投手も思いきり投げられるようになる」と語った。
2年連続優勝へあと1勝!夏、そしてプロへのアピール
日大国際は今日の同一カードに勝利すれば、2年連続優勝と全日本大学野球選手権出場権がかかる東海地区選手権への出場が決まる。この日の試合では、4回に木嶋康太選手のタイムリーで先制し、7回には打者一巡の猛攻で一挙7得点と打線が林投手を強力に援護した。
プロ注目の林投手がプロ入りに向け、大学野球選手権に出場することができるかが注目される。
林京平投手 プロフィール
- 氏名: 林 京平(はやし きょうへい)
- 所属: 日本大学国際関係学部 4年
- 投打: 右投右打
- 最速: 152キロ(自己最速)
- 特徴: プロ注目の本格派右腕。自己最速152キロ。制球力が安定し、対打者への意識を高めたことで投球が向上。全勝対決で7回無失点の快投を演じチームを優勝王手へ導いた。

コメント