京滋大学野球春季リーグ戦では、佛教大学が京都先端科学大学に6-5で勝利して先勝、佛教大学は7勝1敗とし首位に浮上した。190cmの長身から149キロの速球を投げるドラフト候補長身右腕・赤木晴哉投手(4年・天理高)が6回1安打無失点の安定した投球を見せ、巨人・阪神・東京ヤクルトなど11球団のプロスカウトに猛アピールした。
190cm右腕が11球団に猛アピール!6回1安打無失点の快投
佛教大学の先発マウンドに上がった赤木晴哉投手、190cm86kgという恵まれた体格から149キロの速球を投げる投手としてプロが注目している本格派右腕だ。この日は、集結した11球団のスカウトが見守る前で6回を投げて費やした球数は62球のみ、1安打6奪三振無失点、4回先頭打者へ許した1安打のみで四球はゼロという完璧な内容で相手打線を封じ込めた。自己最速149キロに迫る148キロもマークし、力強いストレートを見せた。
自身の投球について、「基本、真っすぐで押せて、ピンチや要所ではしっかり変化球がコースに決まって空振りが取れたので、そこはうまくかみ合ったかなと思います」と振り返った。また、「打率の高い相手だったので気合が入っていた。自分がゼロに抑えて打線の援護を待とうと思っていました」と、無失点で抑える強い意思をもってマウンドに上がっていたことを明かした。
この日は巨人、東京ヤクルト、阪神など11球団のスカウトが視察、花園大の155キロ右腕・藤原聡大投手とともに赤木投手もチェックをしていた。
高校時代に日本ハム・達投手と同期
赤木晴哉投手は、高校時代は奈良県の強豪、天理高校でプレー。北海道日本ハムの達孝太投手とチームメイトで、長身コンビとして期待されていた。しかし、高校時代は故障に苦しみ、公式戦登板はわずか2試合に終わり悔しい3年間となってしまった。その苦難を乗り越え、佛教大学に進学後に2年春からリーグ戦に登板するなど着実にレベルアップを果たすと、3年時には全日本大学野球選手権と明治神宮大会の2つの全国の舞台を経験し、全国の強打者たちとの対戦を通して、その実力を磨いてきた。
この日、チームは首位に浮上し、2年連続での大学野球選手権出場の可能性が高まった。大切な試合にしっかりと結果を残せたことについて赤木投手は「大事だと分かった中でしっかり結果を残せたのは、自分の中でも成長できたのかなと思う」と語り、技術面だけでなく、メンタル面でも成長を感じている様子を見せた。
優勝争いが佳境を迎える中で、エースの赤木投手が最高のピッチングでチームを牽引したことは非常に大きく、今秋ドラフトでのプロ入りを目指している赤木投手にとって、11球団のスカウトの前で素晴らしい内容の投球を見せた事は非常に大きい。190センチの長身から投げ下ろす角度のある速球、安定した制球力、そして全国経験といった強みを活かし、プロ入りへ向けアピールを続けている。
大学野球選手権に出場し、そこで全国の強豪を圧倒する投球をみせつければ、さらにその評価は高まり、目標のプロ入りの夢を叶えられる。
赤木晴哉投手 プロフィール
- 氏名: 赤木 晴哉(あかぎ せいや)
- 所属: 佛教大学 4年
- 出身: 大阪府堺市
- 生年月日: 2003年(平15年)10月5日(21歳)
- 経歴: 高倉台ポニーズ(小学4年~)- 美木多イーグルス(小学6年~)- 大阪狭山ボーイズ(中学)- 天理高等学校(3年春背番号13でベンチ入り)- 佛教大学(2年春リーグ戦登板、3年時全日本大学野球選手権・明治神宮大会出場)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 190cm・86kg
- 最速: 149キロ
- 50メートル走: 6秒2
- 遠投: 105メートル
- ポジション: 投手
- 特徴: 今秋ドラフト候補の本格派右腕。190cmの長身から投げ下ろす最速149キロのストレートが武器。安定した制球力と変化球にも手応え。6回1安打無失点と好投し、11球団スカウトに猛アピール。全国大会出場経験あり。


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