関西六大学野球の秋季リーグは31日、大院大が前季王者・大商大に4-2で勝利し、対戦成績を1勝1敗とした。この試合で、今秋ドラフト候補の大阪学院大・エドポロケイン選手が2試合連続となる決勝3ランをレフト場外へ運ぶ特大の一発を放ち、スカウト陣にその規格外のパワーを見せつけた。
完璧な一撃!左翼防球ネット越えの決勝3ラン
1-1で迎えた6回ノーアウト1、2塁のチャンス。エドポロケイン選手は甘く入ったカットボールを完璧に捉えた。打球は一直線にレフト後方へ伸び、防球ネットを越える衝撃の場外ホームランとなった。2試合連続となる決勝アーチに、「打った瞬間、入ったなと。完璧でした」と会心の笑みを見せた。
この一発には、元プロ野球選手の中村良二監督も、「ない、ない、ない。彼は特別」と、これまで見てきた選手の中でこれほどの打球を放つ選手を見たことがないと興奮気味に語った。かつての教え子であるオリックス・太田椋選手と比較し、「打球の速度とか上がり方とかが違いますよ」と太鼓判を押した。同球場では近大時代の阪神・佐藤輝明選手も同様の場外弾を放っており、そのパワーはセ・リーグの本塁打王クラスと証明した。
スカウト絶賛「能力は高いし、伸びしろだらけ」
この活躍に、視察したスカウトも高い評価を与えている。
北海道日本ハム・熊崎スカウト:「すごいなぁ。能力は高いし、取り組む姿勢も良いし、伸びしろだらけ。走るのも守るのも能力が高い」
スタンドでは総合格闘家の兄・エドポロキングも見守っており、「大学に入ってから初めて見に来たと思う。目の前で打てて良かった」と、兄に成長した姿を見せられたことを喜んだ。
大院大からプロ選手が誕生すれば、2012年の金田和之投手(元阪神、オリックス)以来となる。無限の可能性を秘めた大砲が、ドラフト会議へ向けてラストシーズンでさらなるアピールを続ける。
エドポロ ケイン プロフィール
- 所属:大阪学院大学(4年)
- ポジション:外野手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:190cm・101kg
- 主な特徴や実績:2003年7月2日生まれ、22歳。大阪府出身。ナイジェリア人の父と韓国人の母を持つ。日本航空高では3年夏に甲子園出場。190cm、101kgの恵まれた体格から放つ長打が魅力。2試合連続となる場外ホームランを放った。

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