センバツ出場、因縁の対決を追う!

 センバツ出場が決まった32校、チーム同士のさまざまな因縁を追ってみた。

連覇

 昨年のセンバツ優勝の龍谷大平安と、昨年夏優勝の大阪桐蔭が共に出場を決め、春連覇、夏春連覇の期待ができる。また一昨年のセンバツ優勝は浦和学院も出場が決まり優勝候補に挙げられる。

 2012年のセンバツ覇者は大阪桐蔭で、ここ数年の優勝校同士の因縁がある。

 

明治神宮大会

 秋の明治神宮大会は、各地区を優勝したチームが出場する。出場チームはセンバツ出場はほぼ手にしている状態で、センバツの前哨戦として力を試したり、力を探ったりという事が行われる。

 そのため、勝敗にこだわらない所もあるのだがそれでも敗れた相手にはリベンジをしたくなるし、圧倒的に敗れた場合は、やはり悔しさが残る。優勝した仙台育英に準決勝で7回コールド0-8で敗れた九州学院、浦和学院に6回コールドで敗れた東海大四、その東海大四に7回コールドで敗れた宇部鴻城などは、「全国大会で恥をかかした相手」としてセンバツで借りを返したい。

 

過去の因縁

 大阪桐蔭は2012年に春夏連覇を果たし、2013年のセンバツでは3連覇をかけて出場をした。森友哉選手など前年の優勝メンバーが揃ったチームだったが、森選手が故障して出場できなくなった3回戦に、県岐阜商に敗れて3連覇の夢は散った。

 結局2013年は大阪桐蔭は夏も優勝できなかったが、その悔しさを味わったメンバーが2014年夏に全国制覇をしている。甲子園3連覇を目指し、2015年センバツにまずは2連覇を狙うが、敗れた相手でもあり大会NO1投手もいる県岐阜商に視線を送る。

 一方、その大阪桐蔭にリベンジを誓うチームがある。健大高崎は昨年、脇本直人選手を擁して機動破壊でベスト8まで勝ち進んだ。そして準々決勝の相手は大阪桐蔭、1回に先制をしたものの3回に2点を奪われて逆転された4回裏、1点を返して同点、さらに1,3塁のチャンスでディレイドスチールを仕掛けて見事に3塁走者がホームに還ったのだが、この時にバッターがスイングをした後にバッターボックスから出た事に守備妨害が宣告され得点は認められず、それで流れが変わって大阪桐蔭が5-2で勝利をしている。

 また敦賀気比も打撃力でベスト4まで勝ち進んだが、準決勝で大阪桐蔭に15-9と打撃戦で敗れた悔しさが残る。2年生エースだった平沼翔太投手は、打倒・大阪桐蔭に向けて燃えている事だろう。

 

高橋

 2013年夏の甲子園優勝投手は2年生の高橋光成投手、そして2014年春は龍谷大平安の2年生・高橋奎二投手が優勝投手となった。

 今年はその高橋奎二投手も左の注目投手だが、やはり152km/hの県岐阜商・高橋純平投手に注目が集まっている。「ライバルとして負けたくない。いつか対戦できれば…」と話す高橋奎二投手、優勝投手の意地とプライドが見える。

 

 昨夏も対決した敦賀気比・平沼翔太投手(2年)に加え、高橋をライバル視。13年センバツで3季連続優勝を阻止されたのが県岐阜商という“因縁”もあり、「同級生でもあるし、しっかりと打ち勝つ」と闘志を燃やした。

 昨夏甲子園8強メンバーの正捕手・柘植(つげ)主将は同大会準々決勝で敗れた大阪桐蔭に「もう一度やって次は勝ちたい」とリベンジ宣言。体格の差を痛感し、オフは食事量を増やすなどして「全員3、4キロアップした」という。

 右と左の違いはあっても、大会屈指の右腕である県岐阜商・高橋に対する思いは強い。「ライバルとして負けたくない。いつか対戦できれば…」。歴代2位の春夏通算96勝。4勝を加え決勝の舞台に立った時、中京大中京に続く金字塔に手が届く。好敵手との同姓対決を夢見ながら、高橋は聖地でむく牙を研ぐ。

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