大学野球選手権の1日目は8試合が行われ16大学の選手がプレー見せてくれました。注目選手としてリストアップした選手、または個人的に注目した選手をまとめます。
1日目 神宮球場(第1試合)
唐仁原投手と多和田投手の来年のドラフト候補同士の投げ合いが注目されましたが、リリーフしたエースの大森投手も3回から9回までを4安打3奪三振5四死球で無失点に抑えた。安定感があり社会人で実績を積んでほしい投手。福岡大では遊撃手の北野選手も怪我をするアクシデントもあったが、守備で運動神経の高さを見せた。
野手は富士大のほうが目立っていた。ドラフト候補の外崎選手は2盗塁を記録、左投手にも関わらず完全に盗んでの盗塁でセンス抜群。十分プロを意識できる。また大向選手は7番レフトとチームの主軸を任されていないが、2ベースなど2安打を記録した。また手登根祥選手がDHで出場し、1安打ながら痛烈な打球を見せていた。
富士大(北東北) | 福岡大(九州六) | |||||||
上田昌人 4年 投 |
183cm 89kg 右右 |
140km/h中盤の回転の良いストレートとスライダーの2種類で勝負できる投手、高校時プロ注目 | B | 大森健志 4年 投 |
171cm 73kg 左左 |
大学2年の春に優勝を決める九州国際大戦で先発し、5安打完封勝利、3年春には30イニング無失点などエース | B | |
外崎修汰 4年 内 |
176cm 79kg 右右 |
俊足攻守の内野手、守備力と俊足でプロ注目も今シーズンは遊撃手で何度もエラーを見せてしまった | B | 中島彰吾 4年 投 |
178cm 72kg 右右 |
最速152km/hの直球に落ちるスライダーが武器、好不調の波が激しかったが安定してきたか注目 | B | |
小野泰己 2年 投 |
183cm 0kg 右右 |
長身から最速145kmをマークするも内野ゴロで打たせて取るピッチングスタイル、リーグ戦でも初勝利 | A | 北野貴昭 2年 内 |
175cm 66kg 右左 |
素晴らしい打撃センスを持ち、ホームランも打てて足が速い、試合の流れを変えるプレーを見せる | B | |
多和田真三郎 3年 投 |
180cm 70kg 右右 |
長い腕をしならせて伸びるストレートで1年時明治神宮大会ノーヒットノーラン達成 | A | 福田遼河 4年 内 |
186cm 86kg 右右 |
力強いスイングから鋭い打球を放つ三塁手、高校時代は143km/hのプロ注目投手、大学最終学年で打撃開花 | B | |
大向涼介 3年 外 |
180cm 85kg 右右 |
高校時代から投打に注目され、大学では野手としてチームを引っ張る | B | 唐仁原志貴 3年 投 |
184cm 80kg 左左 |
腕が遅れてくるフォームから伸びのあるストレートとスラーブで三振を量産する長身サウスポー | 特A |
1日目 神宮球場(第2試合)
濱口投手はストレートも140km/h前後か130km/h台が多く、よく見ている人が言うには控えめの投球だったとのこと。スライダー、シンカーの曲りも大きく、7回4安打4奪三振3四死球で無失点とさすがの投球だった。2年生の濱元航輝選手が1番ライトで出場しホームランなど2安打、3番サードの2年生・小室選手も2安打を記録した。
西日本工業大は4回途中から中嶋投手が3回1/3を1安打6奪三振と力を見せた。身体も大きく社会人など将来のプロ入りの可能性を秘める。
神奈川大(神奈川) | 西日本工業大(九州地区) | |||||||
長谷川恭哉 1年 捕 |
176cm 74kg 右右 |
投手としても登板する強肩捕手。 | C | 納本大安 1年 外 |
179cm 73kg 右左 |
身体能力が高く俊足強肩で広角に鋭い打球を放つ巧打の外野手! | B | |
濱口遥大 2年 投 |
172cm 63kg 左左 |
スピンが効いた威力あるストレートを武器に三振が奪える、今春の関東学院大戦で延長10回に最速150km/h | A | 安部大輝 3年 投 |
179cm 68kg 右右 |
粘りの投球ができる右腕、2年春の九州地区トーナメント1回戦、崇城大戦で2失点と好投 | C | |
小室湧未 2年 内 |
右右 | 高校時代、練習試合では大阪桐蔭高校・藤浪晋太郎から本塁打など高校時は屈指のスラッガー | B | 中嶋厚徳 3年 投 |
183cm 83kg 右右 |
キレが良いストレートと質が良い多彩な変化球を投げる能力が高いピッチャー | C | |
疋田勇輔 2年 投 |
170cm 70kg 右右 |
縦に大きく曲がるスローカーブと鋭く曲がるスライダーが持ち味の技巧派投手 | C | |||||
濱元航輝 2年 外 |
181cm 76kg 左左 |
ライナー性の長打を連発する俊足強打のリードオフマン、番ライトでリーグ全試合にフル出場し優勝に貢献 | B |
1日目 神宮球場(第3試合)
道都大は先発の金沢投手が制球重視の投球で常時130km/h後半を記録し6回3安打6奪三振1失点と好投した。しかしプロとなると社会人経由という印象。逆に1イニングで2安打を打たれたも2つの三振を奪った平田投手は、140km/hを超すストレートが力強く十分プロを意識できる。
福山大は山本投手が1回持たずに5失点で降板した。リリーフした桑木投手が6回2/3を投げて3失点と粘ったが7回コールドで敗れた。
道都大(札幌学生) | 福山大(中国地区) | |||||||
菅聖希 1年 投 |
175cm 70kg 右右 |
球の回転が良くキレがある球を投げる投手として期待 | B | 桑木拓摩 3年 投 |
173cm 70kg 右右 |
2014年中国六大学リーグ春季リーグ戦ベストナイン(投手)、大柄ではないが、ストレートは常時140㎞前後 | C | |
金沢一希 3年 投 |
178cm 73kg 左左 |
フォームはリリースポイントが打者に近く、130km台のストレートでも空振りを奪える、スライダーも武器 | A | 山本翔大郎 4年 投 |
180cm 77kg 右左 |
勢いがある球を投げる力があるピッチャー | C | |
平田晃基 4年 投 |
184cm 77kg 右右 |
白老東時代に注目投手、144km/h投げる | B | |||||
石黒公貴 3年 投 |
188cm 85kg 右右 |
武修館高校時代プロ注目、恵まれた体格から力があるボールで抑え込む | B | |||||
伊賀俊輔 4年 内 |
177cm 74kg 右左 |
大学では3年春に打率.400を記録して首位打者を獲得 | C |
1日目 神宮球場(第4試合)
愛知学院大の先発・是枝健太投手が8回1安打7奪三振と完璧に抑えた。投球術とコントロールが素晴らしくキレもある。社会人で実績を積んでいく投手だと思う。一方、苫小牧駒大は1安打に抑えられた。
愛知学院大(愛知) | 苫小牧駒澤大(北海道学生) | |||||||
植村昂介 2年 捕 |
181cm 73kg 右右 |
高校時から俊足の長距離、強肩を評価されている | B | 山岸拳 2年 投 |
186cm 72kg 右右 |
長身から投げ下ろす球に角度と威力がある | B | |
山田将太 2年 投 |
179cm 82kg 右右 |
ストレートの威力がある右の本格派投手 | C | 吉岡慎平 4年 投 |
184cm 84kg 右右 |
184cmの体から149km/hの速球を投げ、大学4年春に5勝、苫小牧駒沢大の優勝に大きく貢献した | A | |
本田洋平 2年 投 |
182cm 73kg 右右 |
しなやかな腕のふりからキレが良く威力がある球を投げる | C | 大坂優斗 4年 投 |
175cm 68kg 右左 |
高校時は145km/hを投げ注目された、その後は活躍を聞かない | B | |
纐纈隼基 3年 内外 |
179cm 80kg 右左 |
美濃加茂高校時代から注目されていた左の大砲! パワーがあり打球の伸びが良いバッティングが魅力! | B |
1日目 東京ドーム(第1試合)
福井工大は先発のエース・井上投手が7回5安打6奪三振2四死球で無失点と好投した。140km/h前後のストレートと変化球の投球術が素晴らしく、実戦経験十分。左腕で将来に期待したい。
松山大(四国地区) | 福井工業大(北陸) | |||||||
磯中勇利 2年 捕外 |
186cm 72kg 右右 |
恵まれた身長で、体のキレや強さは抜群、打撃に課題あり | B | 高橋康二 2年 投 |
189cm 79kg 右右 |
水口高校時代は秋季近畿大会ベスト8に導く。189cmから振り下ろすストレートとキレの良いスライダーが持ち味。 | B | |
赤松茂樹 3年 投 |
173cm 72kg 右右 |
縦・横の2種類スライダーとカーブが武器の技巧派右腕も、甲子園で140キロ記録しプロから注目された | B | 桾沢翔太 4年 投 |
177cm 68kg 右左 |
鋭い腕のふりから勢いがある球を投げるピッチャー | B | |
徳永有哉 3年 外 |
180cm 80kg 右左 |
プロ注目の2年生外野手。前後左右に打てる技巧派打者。打率は5割を超え、打った打球はえげつない。 | B | 坂井浩紀 4年 投 |
181cm 70kg 右右 |
細身の体型から140km/h前後のストレートと110km/h台のスライダーなど多彩な変化球を投げる | B | |
西岡杜斗 4年 投 |
173cm 64kg 右左 |
3年生となった2013年秋に防御率0.47を記録し最優秀防御率、最多勝、ベストナインを獲得した | C | 西山勇弥 4年 投 |
179cm 75kg 右右 |
高校時代140km/hを連発し注目され、大学でも1年春から活躍し大学選手権で1年ながら全国大会で好投 | B | |
松本将幸 4年 投 |
177cm 72kg 右右 |
2年春に防御率0.47を記録、秋は明治神宮大会進出に大きく貢献も桐蔭横浜大戦で4回6安打3失点で降板 | C | 井上和紀 4年 投 |
175cm 67kg 左左 |
左のエースとしてリーグ戦優勝に貢献、142km/h記録する | C |
1日目 東京ドーム(第2試合)
創価大は田中投手の活躍が目立ったが1番センターの高橋直樹選手が2安打を記録、3番の北川選手も繋ぎ4点に絡んでいた。佛教大もエースの榎本投手は8回6安打6奪三振も4失点と相手にうまい攻撃をされた印象がある。プロ注目だがもう少し磨きたい感じ。9回にリリーフで登板した高塚投手は140km/hの力強いストレートが印象的だった。こちらも注目してゆきたい。
創価大(東京新) | 佛教大(京滋) | |||||||
秋元秀明 2年 投 |
186cm 80kg 右左 |
高校3年夏の大会ではノーヒットノーランを記録しプロ注目、長身右腕として期待大きい | A | 高塚一貴 2年 投 |
178cm 70kg 右右 |
2年時押谷投手に隠れながも注目された投手 横のスライダーやフォークを使い三振をとる | B | |
池田隆英 2年 投 |
181cm 79kg 右右 |
高校時に東京高校選抜として東都1、2年選抜と対戦、1回を2三振無失点と好投、146km/h速球光る | B | 早川真多 3年 外 |
175cm 68kg 右右 |
運動センス抜群で走攻守三拍子揃った外野手、広い守備範囲に注目 | B | |
田中正義 2年 投 |
185cm 83kg 右右 |
185cmから140km中盤のストレートをコンスタントに投げる、151km/h記録もその後に調子を崩した | B | 榎本亮 4年 投 |
173cm 68kg 左左 |
プロ注目左腕140キロ中盤のノビのあるストレートと縦に割れるスライダー、ツーシームなど多彩な変化球 | B | |
北川利生 3年 外 |
177cm 74kg 右右 |
大阪桐蔭では藤浪晋太郎投手の1つ上で外野手として活躍し大学では2年春に打率.400、14打点で2冠王 | B | 清水聖士 4年 外 |
175cm 70kg 右左 |
俊足強肩の万能外野手、入学即1番打者として出場、今春は先頭打者本塁打を放つなどチームを引っ張った | B | |
花本太紀 3年 内 |
175cm 70kg 右右 |
高校時は勝負強さが売りの遊撃手として注目、大学でも内野手として活躍、双子の元紀選手は奈良学園大で出場 | C | 北林雅也 4年 外 |
178cm 77kg 右左 |
引っ張っても流しても長打が打てる強打の外野手 | C |
1日目 東京ドーム(第3試合)
東日本国際大の大西投手は141km/hの速球とツーシームで9回6安打9奪三振1失点と好投、コントロールも良く高いレベルの投手で球速がもう少し出ればプロを意識できる。また3番遊撃手の中山俊選手は打撃ではノーヒットも守備で野球センスの高さを見せていた。
静岡大は森田投手が2番手で登板し2回1/3をノーヒット3奪三振と変化球の質の高さを見せた。また稲葉選手は教育実習中に休みをもらって出場だったが、2安打1得点とチームの中心の役割を果たしていた。社会人でもプレーを見てみたい選手ではあるが、自分の夢に向かってほしい。
静岡大(東海地区) | 東日本国際大(南東北) | |||||||
森田雄大 3年 投 |
168cm 60kg 右右 |
小柄だが粘りの投球ができる、カーブ・チェンジアップなどで春は6勝0敗で優勝に貢献 | 佐治直哉 2年 投 |
179cm 70kg 左左 |
キレが良いストレートを投げるサウスポーピッチャー | C | ||
稲葉瞬 4年 外 |
182cm 73kg 右右 |
静岡学生リーグでベストナインに4度選出、高い身体能力が魅力の外野手 | 勅使河原巧 2年 投 |
179cm 70kg 右右 |
力強くて鋭い腕のふりが持ち味、中学時代から注目されていた | C | ||
大澤智史 4年 内 |
170cm 64kg 右右 |
小柄ながら身体能力が高く不利な体勢で捕球しても精確なスローイングができる内野手 | 早川脩兵 2年 投 |
170cm 70kg 左左 |
大学1年春から登板している。小柄な左腕ですがキレのある球を投げる | C | ||
大西健太 4年 投 |
176cm 75kg 右左 |
昨年春の大学野球選手権では桐蔭横浜大を相手に8回5安打1失点と好投 4年春5勝0敗、防御率0.00 | C | |||||
松橋龍生 3年 内 |
172cm 83kg 右左 |
打撃センス抜群の強打者! 高校通算33本塁打! | B |
1日目 東京ドーム(第4試合)
九産大は投手陣が素晴らしかったが野手陣は攻めあぐねた。長池城磨選手、秋永絵斗選手が不発だと点を取れない。広島経済大は宇野投手、尾仲祐哉投手の踏ん張りが目立った。尾仲投手は踏ん張りの投球で一回り成長してほしい。
九州産業大(福岡六) | 広島経済大(広島六) | |||||||
井手亮太郎 1年 投 |
184cm 75kg 右右 |
高校時代は長身アンダースローで130km/h後半を投げプロ8球団が注目し、大学で144km/hまで伸びてる | B | 今岡寛晶 2年 内 |
180cm 75kg 右左 |
この世代の山陰No.1遊撃手と言われている選手 | B | |
草場亮太 1年 投 |
182cm 73kg 右右 |
MAX 146km/h 計測する本格派右腕、縦に大きく落ちるカーブとのコンビネーションが武器 | B | 出射徹 4年 捕 |
175cm 85kg 右右 |
開星高校時代は4番キャッチャーで甲子園出場、強肩強打のキャッチャー | C | |
森川祐至 2年 投 |
185cm 80kg 右左 |
140kmのストレートは低めに伸び、大きなスライダーでも空振りを奪える。質の高いストレートに注目 | A | |||||
温水賀一 2年 投 |
177cm 73kg 右右 |
バネがある体から威力あるストレートを投げる、横の角度がある球筋で高校時も注目 | B | |||||
浜田智博 4年 投 |
183cm 72kg 左左 |
183cmの左腕投手、特徴のあるダイナミックなフォームから低めに直球、変化球を集める | B |
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