創価大・田中正義投手が亜細亜大・山崎康晃投手を越える、阪神・中村GMが絶賛

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 創価大の2年生で、昨日の佛教大戦で154km/hを記録して完封し、衝撃のデビューを飾っていた田中正義投手が、この日は5回途中からリリーフで登板して再び154km/hを記録し5者連続三振を奪った。打線は亜細亜大の山崎康晃投手から勝ち越し点を奪い、東都リーグの覇者を下した。

4回1/3で2安打8奪三振

 昨日は完封勝利を飾った田中投手だったが疲れも感じさせず、この日は5回2アウト、1,3塁の場面で登場すると、150km/hのストレートをストライクゾーンに投げ続けて真っ向勝負でバットにかすらせなかった。

 打者は亜大の3年生・藤岡裕大選手だった。藤岡選手と言えば岡山理大付高校時代に149km/hを投げ、大学では1年目からサードのレギュラーとして亜細亜大で主力として活躍しており、今年の大学日本代表候補のメンバーにも選出されている全国でもトップクラスの野手だ。しかしその選手をも完全に上回った。

 6回は北村祥治選手、水本弦投手、遠藤雅洋、と亜細亜大のクリーンナップを迎えるが、北村選手を148km/hの低めの速球で空振り、水本選手をフォークボールで空振り、遠藤選手を153km/hの高めのストレートで空振りで、三者三振に抑えた。7回1アウトまで5者連続三振を奪うと、9回までの4回1/3、打者13人から8つの三振を奪い、全国でも屈指の選手層を誇る亜大打線を2安打無失点に封じた。

 

山崎康晃投手も好投見せるが・・・

 亜細亜大はエースで今年のドラフト1位の目玉クラス、山崎康晃投手が先発する。149km/hの低めのストレートに得意のスプリットで7回で8つの三振を奪うなど、さすがドラフト1位候補という球も見せたが、2回に同点に追い付かれるタイムリーを許すと、7回にはタイムリー2ベースとスクイズで2失点し、粘りが見られなかった。

 序盤は常時140km/h後半を記録していたが、中盤あたりから140km/h前半~中盤まで球速を落としての投球となっていた。リーグ戦でも5勝2敗、完封は1試合しかなく圧巻のピッチングというものはみられなかった。むしろ昨年の方がそういうピッチングをしていたようにも見える。

 既にドラフト1位の評価は昨年までで確定しているといって良く、その中で今年は勝てる投手として変化球も含めた総合力を求めているようにも見える。しかし田中正義投手を見ていると、山崎康晃投手もさらに上を目指しても良いのかなとも思う。

 秋までの成長、そしてプロに入ってからの成長に期待したい。

 

阪神・中村GMも大絶賛

 昨日は創価大の田中正義投手を巨人や北海道日本ハムなど多くのスカウトが評価をしていたが、この日は阪神の中村GMが試合を視察し、「あの腕のしなりがいい。上背もある。今年でも1位、十分だろ」と話した。

 この日投げ合った今年のドラフト1位間違いなしの山崎康晃投手を見ても、二人のうちどちらを獲得するかと言われると、田中正義投手の名前を挙げると思う。

 それだけ、田中正義選手がスケールが違う投手と言える。

 

 代名詞の剛速球が、金星へのウイニングショットだ。田中の投じた152キロは、外角低めにズバッと決まった。見逃し三振でゲームセット。2年連続準V、そして昨秋神宮覇者の亜大を1点差で振り切った。「もう、何も考えずに思いっきり投げただけです」。前日(10日)、佛教大を117球で完封した翌日。19歳が今、大学球界で最も強いチームを倒した。

 絶体絶命のピンチに、さっそうと登場! 同点の5回2死二、三塁。マウンドに現れ、7球連続直球で藤岡裕大を空振り三振に仕留めると、そこから5者連続K。7回には、適時二塁打とスクイズで2点の勝ち越しをもらった。その裏に1点を失ったが、前日と同じ最速154キロの直球でグイグイ押す。4回1/3を2安打1失点、8奪三振で2勝目を手にした。

 「亜大はパンチ力があって、なかなか空振りしてくれませんでした。疲れもなかったし、自分のことだけ考えてました」。

創価大154キロ右腕・田中が5連続K - デイリースポーツ:2014/6/12

 紛れもない本物だ。完封から一夜明け、創価大・田中が連投で今度は圧巻の火消し。昨年まで2年連続準Vの亜大をねじ伏せた。最後の打者を152キロの直球で見逃し三振に仕留めると、右手でグラブをたたいた。「ブルペンから今日はいけるなと。心の準備はできていた」。自信に満ちた表情で振り返った。

 中略 

 スカウト陣もうなるしかない。阪神・中村GMは「あの腕のしなりがいい。上背もある。今年でも1位?十分だろ」と絶賛した。

 優勝候補にも全く動じなかった。最後の打者を152キロ直球で見逃し三振に仕留めると、田中は満面に笑みを浮かべた。前日の1回戦・佛教大戦では117球を投げて完封したばかり。またしても、圧巻のスピードで東都の覇者・亜大をねじ伏せた。「相手が亜細亜とか何も考えずに投げた。連投の不安もなかった。でも出来すぎ。うまくいきすぎて怖い」と苦笑いを浮かべた。

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