埼玉西武はドラフト会議で指名した7選手の入団発表を行った。
可能性を信じた指名
埼玉西武は2位となったものの、首位東北楽天から7.5ゲーム差をつけられた形となり、監督も交代をした。しかし野手は浅村栄斗選手など若手が台頭し、投手も惜しくも二桁勝利手前に終わった選手も多く、層は薄くない。このような状況を踏まえて、ドラフト会議では将来性や可能性を信じての指名となった。
ドラフト1位の森選手は4番捕手としての可能性が非常に高い。打撃は天才的で状況に対応できる。捕手では投手の信頼を得る人格があり、3年から5年後にはチームの中心選手となるだろう。2位の山川選手は主砲の可能性を持っている。中村剛也選手のケガが多い中で、主軸候補となる。
3位の豊田投手だけは即戦力として指名した。社会人では屈指の速球派で、やや横気味からのストレートの威力十分。
4位の金子選手も内野手として、守備的なセンスが非常に高く、守備から出場機会を得そうな選手。将来の内野の要として期待したい。5位・山口投手と7位・福倉投手は共にケガが多かった選手。ただし投げるストレートは素晴らしく、ケガを克服して輝きを放つ可能性を持っている。6位の岡田選手も捕手として森選手と勝負できるし、足もあるためユーティリティープレーヤーとしてベンチに控える事もできる。
捕手、4番、内野手、そして投手と、あらゆるポジションで将来性を期待して指名した今年のドラフト、答えは5年後くらいになりそうだ。
ドラフト | 名前 | ポジション | 背番号 | 特徴 | 出身 | 説明 |
1位 | 森友哉 | 捕手 | 10 | 170cm80kg 右左 | 大阪桐蔭 | 打撃では天才的、捕手としても信頼できる |
2位 | 山川穂高 | 内野手 | 33 | 176cm100kg右右 | 中部商-富士大 | ホームランを狙って打つスラッガー |
3位 | 豊田拓矢 | 投手 | 19 | 176cm85kg 右右 | 浦和学院-上武大-TDK | 152cm速球の威力十分 |
4位 | 金子一輝 | 内野手 | 56 | 182cm72kg 右右 | 日大藤沢 | 守備で関東屈指、渡辺諒クラスと評価 |
5位 | 山口嵩之 | 投手 | 40 | 184cm87kg 右右 | 石川県工-トヨタ自動車-トヨタ自動車東日本 | 怪我が多かったが質のよい速球投げる |
6位 | 岡田雅利 | 捕手 | 37 | 172cm80kg 右右 | 大阪桐蔭-大阪ガス | セカンドまで2秒切る、俊足と強肩の捕手 |
7位 | 福倉健太郎 | 投手 | 50 | 177cm75kg 右右 | 鹿屋中央-第一工大 | ケガになかされたが150km/h速球あり |
埼玉県所沢市内で西武の新入団会見が行われ、7選手が約500人のファンの前でユニホーム姿を初披露した。
ドラフト1位の森(大阪桐蔭)の背番号は「10」に決定。捕手で「10」と言えば巨人・阿部だが「日本を代表する捕手になりたい。日本で10と言えば森と言われたい」と意気込んだ。また「レギュラーを獲る気持ちで」と早くも正妻獲りを宣言するなど度胸も満点。伊原監督は「素直、謙虚な気持ちで頑張ってほしい」とエールを送った。
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