巨人新人選手入団発表、8選手の横顔

巨人ドラフトニュース

巨人は新入団選手の発表を行った。8選手の横顔と活躍期待度をまとめた。

巨人2014年新入団選手一覧

順位 選手名 位置 出身 身長体重 投打 契約金 年俸 背番号
1 岡本和真 智弁学園 183cm95kg 右右 8000 1200 38
2 戸根千明 日本大 173cm93kg 左左 7000 1200 50
3 高木勇人 三菱重工名古屋 178cm88kg 右右 6500 1200 54
4 田中大輝 国学院大 182cm76kg 左左 5000 1000 69
育1 篠原慎平 香川オリーブガイナーズ 186cm95kg 右左 100 250 001
育2 川相拓也 桜美林大卒 174cm71kg 右両 100 250 004
育3 田中貴也 山梨学院大 178cm80kg 右左 100 250 005
育4 高橋慎之介 木更津総合卒 187cm85kg 右左 100 250 101

 

新人選手の横顔と期待度

ドラフト1位・岡本和真選手 期待度1年目:☆☆ 3年目:☆☆☆☆

 センバツの初戦で2打席連続ホームラン、また夏の予選でもホームランを量産し、そのほとんどがフェンスぎりぎりでなく完璧なホームランだった。プロ入り後に1番打者2番打者になるようなスラッガー候補もいるが、スラッガー以外には変わりようのない本物のスラッガー。

 18Uでも、浅間大基選手や香月一也選手、岸潤一郎選手といった選手がいたが、一人だけ打球が違っていた。打球の勢いでは大学生のドラフト候補と比べられる選手だ。

 課題は守備面、サードの声もあるがかなり厳しいとみられる。セリーグという事でファーストとなる。巨人のファーストは外国人が守ることが多く、来年には阿部選手がコンバートされるなど、厳しい争いをしなければならない。

 また打撃でも夏にかけてレベルの高い投手からも打ってきたようだが、外角のスライダーにはややてこずりそうで、変化球への対応が今のところ未知数と言える。

 

ドラフト2位・戸根千明投手 期待度1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆

 太い体から勢いのあるストレートと変化球は、1年目から通用する即戦力の逸材と言える。リリーフに苦しみ始めている巨人で、チャンスも比較的多そうで1年目からかなりの活躍が期待できる。変化球も多く投球の幅もあり、3年後も活躍できる選手と見る。

 ただしこれまではレベルは高いとはいえ東都の2部でのプレーであり、多少の粗さがあっても抑えられた。東都2部からルーキーで活躍した阪神の岩崎優投手(国士舘大:2013年ドラフト6位)は制球力とタイミングを外すフォームがあり1年目から活躍できた。制球力が重要なポイントとなる。

 

ドラフト3位・高木勇人投手 期待度1年目:☆☆☆☆☆ 3年目:☆☆

 25歳のルーキーで最速153km/hを記録する社会人屈指の右腕、ここ数年常に評価されようやくプロ入りした。今年の社会人右腕の中で最も状態が良く充実していた投手だったといえる。実戦経験も多く厳しい東海地区の社会人で揉まれてきた事も生かされるだろう。

 ただし3年後は29歳でベテランの域に入る。来年で活躍を見せないと3年後は厳しくなる。

 

ドラフト4位・田中大輝投手 期待度1年目:☆☆☆ 3年目:☆☆☆

 国学院大のエースとして4年春に4勝を挙げ、侍ジャパン大学代表メンバーとしてハーレムで戦った。しかしハーレムでは状態が良くなく1/3回を投げただけで終わり、秋のリーグ戦で登板は無かった。184cmの大型左腕で球速は140km/h前後、制球力を重視し速いテンポで抑えるタイプ。

 絶対的な変化球や球威がある訳ではないので1年目での活躍は50%、ハマれば活躍するという感じ。ただし故障の状態が不明で気がかり。これからも成長も期待しての指名とみられる。

 

育成ドラフト1位・篠原慎平投手 期待度1年目:無し 3年目:☆☆

186cmの大型右腕で153km/hを投げ、香川ではリリーフとして活躍した。2年間を故障のため投げられなかった時もあり、プロで思い切り投げられるかがポイントか。24歳でもあり2年目までが勝負となりそう。

 

育成ドラフト2位・川相拓也選手 期待度1年目:無し 3年目:☆

 入団テストで合格してのプロ入り、足、守備や細かいプレーが良いようだが、育成選手がその部分でアピールするのは非常に難しい。ただし川相コーチの息子という事もあり、他の選手よりは注目される事は間違いなく、そのチャンスをいかせるか。

 

育成ドラフト3位・田中貴也選手 期待度1年目:無し 3年目:☆☆

 大学生捕手で注目された選手の一人、本ドラフトで指名されてもおかしくない選手だったようだ。肩、フットワークなどに評価が高い。しかし経験がモノを言うポジションでもあり、また若い小林捕手やFAでどんどん選手が入ってくるポジションでもある。ブルペン捕手的な役割から抜け出すには相当の努力が必要。

 

育成ドラフト4位・高橋慎之介選手 期待度1年目:無し 3年目:☆

 投げても140km/h後半の球を記録し、打撃でも長打力のある選手とのこと。力は未知数のため、育成ドラフト評価選手としての評価とします。

 

チーム全体の戦力アップ 1年目:☆☆☆ 3年目:☆☆

 戸根投手、高木投手は1年目で1軍のリリーフとして登板し活躍する可能性は非常に高いと思われる。リリーフ陣が課題を見せる中で大きなプラスになりそうだ。ただし先発陣、打撃陣に関しては1年目のプラス要素は無さそうだ。本ドラフトでの指名が少ないため競争が激化するポジションはリリーフ投手くらいで、現役の選手への刺激はやや緩い。

 3年目でもドラフト1位の岡本選手がファーストのポジションを獲るのは、乗り越え無ければならないものが多く、もう少しかかりそう。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント