京大グラウンドに礼、別れを惜しむ雨の中、田中英祐投手が飛び立つ

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 千葉ロッテのドラフト2位ルーキー・田中英祐投手が京大のグラウンドを訪れ、京都大に別れを告げた。28社80人の報道陣が押し寄せた。

想像できなかった未来

 2011年に白陵高校から京都大工学部に合格して入学し、野球部に入部した。4年後どんな道を進んでいるのかいろいろ想像したと思うが、最も想像から遠い道に田中英祐投手は進んだ。「1年生の時は想像できなかった。夢にはあったけど、本気でプロになるなんて考えていなかった」と話した。

 その未来につなげたのは、京大のグラウンドがあった。工学部での学問と両立させながらグラウンドや近くの吉田神社で練習をつづけた。リーグ戦では近大や立命大、同志社大といった高校生の注目選手を集める大学を相手に負け続け、それでもグラウンドで汗を流した。

 そして、1年生で147km/hを記録、2年生で京都大の連敗をストップする勝利、4年生で勝ち点を挙げるなど、京都大の歴史を変える活躍を見せた田中英祐投手を中心に、グラウンドにも笑顔と活気が増えてきた。そして4年、京都大初のプロ野球選手となった。

 

雨のグラウンドに礼

 4年間通い続けたグラウンドは、この日は雨だった。グラウンドは別れを惜しんでいた。田中英祐投手も雨の中で、グラウンドに向かっていつもより少し深くて長い礼をした。

 明日、田中投手は千葉ロッテの寮の入る。千葉ロッテ・田中英祐としての道の行く先は、まだ想像できない。

 

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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