大商大の吉持亮汰選手がこの日、2安打2盗塁を記録し、リーグ通算盗塁数を59とした。この日は7球団のスカウトが視察をしている。
59盗塁
吉持亮汰選手は広陵高校出身の174cmの遊撃手で、大商大の1番打者を任されると50m5.7秒の俊足を武器に盗塁を積み重ねてきた。この日は初回にヒットで出塁すると、二盗、三盗を決め、先制のホームを踏むなどトップバッターとしての最高の活躍を見せた。
この日は2安打2盗塁、リーグ通算も59盗塁とし史上二人目の60盗塁に迫った。リーグ記録は65盗塁で、あと2試合でこれを達成するのは難しい状況だが、リーグ優勝もすでに決めており、監督からも「狙っていけ」と言われているようだ。行ってもいいというグリーンライトではなく、電車の信号機のようにmustのグリーンライトが灯る。
下位の選手ではない
この日はドラフト1位候補の岡田明丈投手の登板の可能性は薄かったが、7球団のスカウトが視察に訪れた。吉持選手の視察だったことは間違いない。視察した巨人の山下スカウト部長は「スピードは大きな武器。下位の選手ではない。野手が欲しいところは上で行くだろうね」と話した。
吉持選手はショートの守備も定評があるが、プロでは足の速い選手は外野手に転向する事が多い。ショートとして見ているチームもあるが、センターの候補として指名するチームもあるかもしれない。
そのスタートに迷いはなかった。ネット裏に陣取った7球団のスカウトにアピールするかのように、塁間を駆けた。ドラフト候補の吉持が初回に右前打で出塁すると、鮮やかに二盗、三盗を決めて先制のホームを踏んだ。史上2人目のリーグ通算60盗塁に王手だ。
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