聖光学院がセンバツに向け、ベンチ入りメンバー選考を兼ねた紅白戦を行い、狩野泰輝選手が先頭打者の初球でホームランを放った。
東北大会で背番号19に
大所帯の聖光学院は、Aチームに残るだけでも大変なサバイバルだが、その中でこの春のセンバツ大会に出場するベンチ入りメンバーになるためには、さらに熾烈な競争となる。そのベンチ入りメンバー選考も兼ねた紅白戦がいよいよ始まった。
アピールをしたのは外野手の狩野泰輝選手。昨年秋は福島大会では背番号9をつけていたが、東北大会では背番号19となりスタメンから外れていた。「悔しさはありました。ここぞの勝負強さがなかった」と、積極性を欠く打撃を課題としていた。
この日の紅白戦では1番センターで出場すると、甘く入ってきた初球のカーブを捉えると、打球は左中間の芝生席に飛び込む先頭打者ホームランを放ち、「気持ちよかった。初球は何でも振っていこうと思っていました」と話した。
高い身体能力がある外野手で、斎藤監督も期待をする。この日の積極的な打撃について、「強い意志を感じた」と評価した。
狩野選手は「ラストシーズンなので、誰よりもこの1年にかける思いは強く持ちたい。絶対にレギュラーを取ってやるくらいの気持ちでやっている」と強い気持ちで、まずばベンチ入り、そしてスタメンのセンターを目指す。そしてその先に、甲子園での勝利が待っている。


「レギュラー奪取」を誓う狩野が号砲を打ち鳴らした。0-1の初回。内角に甘く入ってきた初球のカーブを強振。打球は放物線を描きながら、左中間芝生席ではずんだ。「感触は良かった。内角から入ってくる高めの変化球に反応することができた」と納得の表情で振り返った。センバツ決定後初の甲子園メンバー「18枠」をかけた「サバイバル紅白戦」。会心の一打で好スタートを切った。

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