この日から始まった東都リーグ1部2部入れ替え戦は、1部6位の中央大と2部1位の東洋大が対戦した。
エース同士の投げ合い
1部を含めても、また4年生を含めても東都NO.1投手と認められるのが東洋大の細野晴希投手だろう。左から最速154キロの速球を投げるが、この球はスピードとキレを併せ持ち、バットに合わせるのも難しい。2部リーグでは3勝0敗、42回1/3を投げて62個の三振を奪う圧倒的な投球を見せる。
1部最下位になるとこの細野投手と対戦することが決まっている中で、青山学院大、日本大、中央大の三つ巴の厳しい戦いが繰り広げられたが、最下位となった中央大がこの細野投手と対戦することになった。
この日、先発した細野投手は5回に自己最速を更新する155キロを記録する。「力が入って投げている感覚だった。そこは良くない。良い時は軽く、バランス良く投げて150キロ台が出る。最近は力んじゃってる」と話し、体調的にもも良くなかったというが、6回までを無失点に抑えていく。
7回に2失点し6回1/3を投げて7安打5奪三振4四死球、最も良い時と比べると内容的にも納得はしていないだろうが、「練習から、悪いなりにどう抑えるかをテーマにやってきた。そこは出来たのかな」と話した。
一方、中央大もリーグ戦や順位決定戦でフル回転した西舘勇陽投手が先発し、自己最速タイの154キロを記録したが、5回に打球を足に受けてて1失点、さらに2四死球を与えるなど制球を乱して満塁とし、ホームランを浴びた。4回1/3を投げて6安打7奪三振5失点という内容だった。
試合は8−4で東洋大が勝利し1部昇格に王手をかけた。これだけの投手であれば2部にいても十分評価されるとは思うが、共に3年生の細野投手、西舘投手の運命の分かれ道になるかもしれない。



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