最速155キロのキレの良いストレートを投げ、ドラフト1位指名候補の東洋大・細野晴希投手が、9回2安打13奪三振で完封勝利を挙げ、視察した日米10球団のスカウトが絶賛した。
今永投手のように
国士舘大戦に先発した細野晴希投手は、「最初の方は相手が真っすぐだけに張っているように感じたので、カーブで目線をずらしました」と相手の狙いを短時間に読み取り、カーブを中心に追い込み、鋭いスライダーで三振を奪う投球を見せた。ストレートは最速147キロに抑えたが、特徴であるキレの良い球で国士舘打線は捉えることができずファウルなどで追い込まれていた。
4つの四球を与えたものの、9回2安打13奪三振で完封し、1-0で勝利した。井上監督も「昨年に比べて成長し、エースらしくなってきている。ナイスピッチ」と話した。
この日は日本の球団が9球団22人のスカウトが視察し、そしてカージナルスのアジア統括スカウトである大慈弥スカウトも視察し、横浜DeNAの今永投手を挙げて「同じようなタイプ。今年NO.1左腕になるでしょう」と話した。
東京ヤクルト・伊東編成部長:「ナックルカーブのような変化球を使い、パワーで押すだけではないもの(投球)を見せてくれた。1位候補に違いない」
中日・松永スカウト部長:「1点差の試合で、しっかり投げ切った点は評価できる」
千葉ロッテ・榎スカウト部長:「荒々しい感じがないように見える。それでも今日の最速は147キロとか出ている」
この日の投球こそ細野投手の真骨頂と言える。140キロ後半くらいの球がキレの良さを感じさせ、打者に差し込むことができる。これで今季は2試合19回を投げて1失点、25奪三振、レベルの高い東都2部リーグでこれだけ多くの三振を奪う投球をすることは非常に難しいことで、間違いなくドラフト1位で指名される左腕となる。

カージナルスの大慈彌功アジア統括スカウトはWBCでも活躍した今永(DeNA)の名を出し「同じようなタイプ。今年No・1左腕になるでしょう」と評価した。

今秋のドラフト上位候補に挙げられる逸材をプロ野球の9球団、22人が視察。ヤクルト・伊東昭光編成部長(60)は「ナックルカーブのような変化球を使い、パワーで押すだけではないもの(投球)を見せてくれた。1位候補に違いない」と高く評価した。

東農大戦が延長10回1失点完投で、この日は完封勝利。味方の援護がないなか、粘り強い投球でチームに勝利をもたらしている。視察した中日・松永スカウト部長は「1点差の試合で、しっかり投げ切った点は評価できる」と話した。
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